命もいらず、名もいらず、
官位もカネもいらぬ人は始末に負えぬものなり。
この始末に負えぬ人ならでは、
困難をともにして国家の大業を成し遂げられぬなり。
(西郷南洲翁遺訓)
上を目指す人間はこうあるべき!
であると思うが、
だれもが自分が可愛いので、
こういう心境に至るには
哲学が基底に必要となる。
自分の生まれてきた理由とそのミッションを結びつけ
自分で決断出来る人間以外に
このような行動を取ることはできないからである。
もちろん、他人の価値観にはとらわれることも無く
共感を得られなかったとしても
自分の宿命として受け入れることのできる
器が無ければ、
絶対に真似のできることではないからである。
結局のところ
私欲に塗れた人間には
この言葉の本質的な意味は絶対に分からないと思う。