トランプ政権への対応準備 | アジアの季節風

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ヘイリー氏が撤退表明「米国民は団結を」 トランプ氏に祝意、支持表明はせず
2024/3/7 00:36


【ワシントン=渡辺浩生】11月の米大統領選に向け共和党の指名争いを続けてきたヘイリー元国連大使(52)は6日、地元の南部サウスカロライナ州で演説し、指名争いから撤退すると表明した。

 

ヘイリー氏は15州で予備選などが行われた5日の「スーパーチューズデー」で大敗した。指名を確実にしたトランプ前大統領(77)に対して祝意を述べたが、支持表明はしなかった。
 

・・・後略・・・(産経ニュース)

 

 前から殆ど決まっていたようなものだが、上の記事にもあるように、トランプ氏は共和党の大統領候補として指名されることになった。

 

 これでトランプ氏は民主党の大統領候補と本選で闘う事となる訳だが、民主党の大統領候補もほぼバイデン現大統領でほぼ決まりそうだ。

 

 ただバイデン氏だと殆ど勝ち目はないとも言われていて、土壇場でバイデン氏に代わる候補(例えばミシェル・オバマ氏)に入れ替える可能性があるという説もある。

 

 まあいずれにしてもトランプ氏が復活する可能性は更に高まったと言えるだろう。その時日本はどのように対応するのだろうと言うのが最大の課題だ。

 

 今の日本政府も外務省もその時の準備が全くできていない、というのが大方の見方のように思える。

 

 今の岸田政権はバイデン政権べったりで、あまりにも民主党政権に偏り過ぎていて、共和党を無視し続けているからである。

 

 安倍さんがいたらトランプ氏とも何とか上手くやって行けるだろうが、その安倍さんも今やいない状態だ。

 

 一番心配なのは安全保障だが、トランプ氏が大統領になればNATOから撤退するかもしれないとも言われている。

 

 そうなると日米安保体制も曖昧になり、東アジアでも対中国や北朝鮮の脅威に対しては日本がまず主体になって防衛努力をしなければならなくなる。

 

 核の脅威に関しても、今の日本は米国の核の傘に頼りながら、岸田政権は核廃絶を訴えると言う矛盾した綺麗ごとを平気でのたまっている。

 

 この4月に予定されている米国議会での岸田首相の演説でも、恐らくこのことを得意げに言うことだろう。

 

 それを聞いたトランプ氏がどう思うだろうかと考えると背筋が寒くなる思いである。

 

 まあトランプ氏が大統領になる時には、その岸田首相はもう首相ではないかもしれないが、ポスト岸田がどうなるかも非常に心配だ。

 

 兎に角日本はトランプ氏の再登場に備えた準備を、今から始めておかなければいけない。

 

 その為には1日も早く憲法2条を改正し、専守防衛ではなく戦える軍隊を造り、独自でもある程度戦えるように防衛力を強化しなければいけない。

 

 しかしいつまで経っても掛け声ばかりで、一向に進んでいるようには見えないのが心配でならない。