裏金「飲食や会合に使った」 辞職願提出の自民・谷川弥一衆院議員が釈明会見
2024/1/22 21:10
自民党安倍派のパーティー収入不記載事件で、政治資金規正法違反の罪で東京地検特捜部に略式起訴された谷川弥一衆院議員＝自民離党、長崎３区＝は２２日、長崎県大村市で記者会見を開き、議員辞職願を提出したと明らかにした。
裏金化した多額の還流については「飲食や会合など政治活動に使った」と述べるにとどめ、経緯など詳細は明らかにしなかった。
午後４時ごろ、谷川議員は到着すると深く頭を下げ「私の認識が甘かった」などと反省の態度を示した。
約４３００万円を政治資金収支報告書に記載しなかったとして１９日に略式起訴されており、「とにかく私が悪かった」と繰り返し、不記載が派閥からの指示だったかは明言を避けた。
また、「力をつけようと思った。金を集める力と堂々と論陣を張れることが政治家として偉くなることだと思っていた」などと語った。谷川議員は当選７回で、文部科学副大臣や農林水産政務官を歴任した。（産経ニュース）
この人の疑惑が浮上した際、そのことを追求しようとした記者に対して「頭悪いね」といった場面を私はその当時たまたまテレビのニュースで観た。
そのふてぶてしい表情を観て非常に不愉快な気分になり、「何でこんな奴が国会議員なんかやってるんだ。こんな奴さっさと辞めさせろ！」、とさえ思った。
そして東京地検で略式起訴されたと新聞で読んだ時、ざまあ見やがれと心の中で喝采した。
しかし昨日の朝の「あさ８」というユーチューブ番組で、百田尚樹氏が谷川氏の辞職会見を観た時、あまりにも面白かったと言っていたので、ちょっと興味が湧いて昨夜ユーチューブ動画を観てみた。
それが下の動画である↓。
すると確かに面白かった。この人がやったことは決して許されることではないが、他の幹部たちの言い逃れや誤魔化しの会見と比べれば百倍マシだ。
その中には議員を辞めたのだから、という開き直りも感じられるが、責任はあくまで自分にある、全ては自分がバカだったからだ、という発言には潔ささえ感じた。
コメント欄ではこの人を罵倒するような意見が９９％だったが、私は少し変なのかもしれないが昔の切腹する武士の心情のようなものを少し感じた。
質問する記者たちはそれが職務だからある程度仕方がないのだろうが、派閥との関係や交友関係等をしつこく追求しようとしても、一切口をつぐんで明かさなかった。
ただ話を聞いている内に、この人はある意味時代遅れの、不器用な人だったのかも知れないなと思った。
要領よく小賢しく立ち廻る奴ばかりがドンドン出世していく中で、取り残され忘れ去られ、色々悔しい思いをしたのかも知れないな、とも思えた。
そしてサラリーマン時代の私自身のことを想い出し、私もあの頃そういう要領の良い奴が大嫌いだった、と忘れていた記憶が蘇ってくるような気がした。
ただこれは要領が良い悪いという単純な問題以上に、その人の生き様（美学）そのものが大きく関係している、と私は思っているが。