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対中融資「卒業」を いまだ4番目の融資対象国 ADB総会で麻生氏
2020.9.18 20:36


 麻生太郎財務相は18日、オンラインで開催されたアジア開発銀行(ADB)年次総会で、米国に次ぐ経済大国でありながら資金援助を受ける中国を念頭に、新興国向け融資の“卒業”に向けた具体的な道筋づくりを改めて求めた。

 

 大国と発展途上国の顔を都合よく使い分ける中国は、アジアインフラ投資銀行(AIIB)を主導するなどして国際金融の舞台でも影響力拡大を図る。ADB最大の出資国である日本の菅義偉(すが・よしひで)新政権にとって国際金融における中国問題への対応も課題となりそうだ。

 「所得のより低い国や脆弱(ぜいじゃく)な国に、支援を重点化していくことが必要だ」

 麻生氏は演説でこう主張し、ADBの限られた財源で支援を効果的に行うためには、中国など既に成長した国に対する融資を縮小すべきだと強調した。

 ADBの2019年の融資契約締結額のうち中国向けは10・6%に上り、上位4番目の規模となる。

 

 ADBの融資対象国の基準は1人当たりの国民総所得(GNI)で年約7千ドル(約73万円)が上限だが、中国は1万ドルの大台を上回って基準を大幅に超過している。・・・後略・・・(産経ニュース)

 

 確か2014年か15年ころ、日本と米国が主導するアジア開発銀行(ADB)に対抗して、自国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)を設立した中国に対して、ADBが未だに融資していたとは思いもよらなかった。

 

 しかも上から4番目だという。中国は今までよくもまあ図々しく借りていたものだと思うが、貸す方も貸す方だと思う。

 

 その分をなくせば本当に資金が必要な途上国に資金を回すことができる訳だから、当然そうするべきだろう。今まで放置していたこと自体が怠慢としか言いようがない。

 

 中国はその後AIIBを通じて一帯一路に参加した途上国に対して資金を過剰に融資して債務国にし、返せなかったらその国の港を取るみたいなことをこれまでやってきた。

 

 つまり高利貸しみたいな手法で世界支配を強めている訳だから、遅すぎたとはいえそのまま放置しておくよりはずっとマシだろう。

 

 それにしても遅すぎるが・・・。