またしても手抜き工事の犠牲か? | アジアの季節風

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「温首相をだました」の見方 地元責任者、児童ら校舎倒壊を「落石」と虚偽報告
2012.9.9 19:53


 中国雲南省昭通市彝良県と貴州省畢節市の境界付近で7日に起きた地震で、現場付近の小学校が倒壊、小学生7人が生き埋めとなり、うち3人が死亡したと雲南省の地元紙「生活新報」が9日までに伝えた。


 温家宝首相の8日の被災地慰問を伝えた地元メディアは温首相が校舎倒壊による死者の有無を尋ねた際、地元責任者が「3人の小学生が死亡したが、路上への落石が原因だった」と説明したと報道。


 このため、責任者が校舎倒壊による死亡を隠そうと虚偽報告したとの見方が出始めている。


 中国の短文投稿サイト、微博(ウェイボ)では「地元責任者は温首相をだまそうというのか」と厳しく指摘する意見が出たほか、校舎のもろさを問題視する声も上がった。


 倒壊したのは雲南省の雲落小学校。生徒が校舎内で食事中に地震が起き、1年生7人が生き埋めとなった。(共同)


 先日起きた中国雲南省の地震は、マグニチュード5,7くらいでこれほど沢山の犠牲者が出るというのは私にはちょっと不思議な感じだった。


 しかしこの記事を読んでやはりそういうことだったかと少し納得した。


 つまり今回の地震で考えられるのは、またしても地方役人達が工事費の何割かを収賄で取ってしまった為の手抜き工事になった可能性が高そうだ。


 そしてそれを見て見ぬふりをして本当のことを伝えないのはやはり中国のメディアだ。この構図は何処かの国とも全く同じだが・・・。


 これはあの四川大地震の時も同じだった。沢山の子供達が手抜き工事の校舎の下敷きになって生き埋めになったのは記憶に新しい。


 そして今回もまた責任者達はその責任から少しでも逃れるために、みんな寄ってたかって真実を隠し、捻じ曲げようとする。


 そうやって犠牲になるのは何時でも何処でも小さな子供達や貧乏人などの弱者達なのだ。


 その犠牲になられた方とその周囲の方の無念さと悔しさはいかばかりであろうか。