和歌の面白さ | 鬼妻ファイト日記

鬼妻ファイト日記

毎日の姑とのバトル日記を、完全卒業しました。
10年の在宅介護を終えてからの姑は、施設に2年、療養型病院に
2年入院しましたが、令和4年11月3日(文化の日)に、97歳にて他界しました。
これからは、自分の老後の日記を書いていこうと思っています。

百人一首で有名な和歌。

小中時代、熱心な国語教師に教えられた生徒は、今でも百人一首を暗記していることでしょう。

お正月の遊びと言ったら「百人一首」だった時代もありました。

 

私が小学生時代、1つ先輩の男の子が近所にいたのですが、チビでカッコも良くなかったので、私は全く興味なく(凄い告白!)

彼が私のことを思っているなんて知る由もなかったのですが、お正月休みの日、彼は中一になってましたが、「百人一首」をやらないかと彼の家に誘われたことがあるのです。

近所だし、親もよく知っている家だったので、友だちと出かけたのです。

それまで実は、私は「百人一首」のカルタ取りなんてしたことがなかったのです。

それも新鮮でした。

しかも彼の家のカルタは本格的で確か「板」で出来ていたと思います。

彼の男兄弟とカルタ取りが始まると、その板のカルタがピューンって畳を滑って行くのです。

そう、手でポンと押さえるのではなく、手で瞬時に払うのです。

もうビックリでした。

こういう世界があるのだということを初めて知ったのです。

しかもその彼は、とてもうまくて、その時も1位でした。

それまで鼻の先にもとめていなかった(常に上から目線)その彼を見直したということを思い出したのが、日曜夜のNHKTVの

『光る君へ』

どういう展開かと思ったでしょ(笑)。

吉高由里子演じる後の紫式部の半生を描いた大河ドラマです。

 

 

この時代の資料はあまりないので、物語は作り放題かもしれませんが、今のところなかなか面白いです。

 

今回のドラマの中で「歌会」が行われ、そこに当代きっての優秀な若者の貴族が集まるのですが、藤原道長もその一人です。

藤原道長と主人公まひろ(紫式部)は、お互い思い合っている仲です。

身分違いや母親殺しなどがあって、当然ながら結ばれぬ仲なのですが、その二人がたまたま「歌の会」で会うのです。

 

そこで披露された道長の歌が話題になってるんだとか。

 

伊勢物語の和歌

「ちはやぶる 神のいがきも超えぬべし 

 大宮人の見まくほしさに」

の本歌取りをした道長の歌が話題になった理由。

つまり、「大宮人」のところを「恋しき人」に言い換えたのです。

「あなたに逢いたい気持ちで 神聖な境界さえも超えてしまいそうだ」

というのが現代訳だそうです。

つまり、道長のまひろへの恋文だったと言うわけです。

 

やっぱり、ラインで「好きだよ」ってスタンプ押すより、こういう回りくどさが、心を掴みますよねえ。

って、オバチャンは、一人ニヤケておったのでございます。