このブログを書く時も、横書きである。
最近、手紙を書く人でも、横書きが増えているようです。
私は、未だに縦書きですけどね。
作家井上荒野の父親でもある井上光晴の原稿は、横書きだったそうです。
当時パソコンなどは普及してなかった。
なので、珍しいタイプの作家だったのではないか。
それを娘の荒野は、清書の手伝いをしていたそうです。
その彼女が、若いころに言った言葉が、
「縦書きだと、書こうと思ったことしか書けない気がする。
横書きだともっと自由になれるっていうか、自分でも思いがけないことが書けたりする」
だったと回顧しています。
そしてその時の自分を随分穿った見方をする生意気な若僧だったとも。
でも、なるほど作家になる人はうまいことをおっしゃる。
パソコンの横書きに抵抗がなくなった自分がいる。
自由になって来たってことだろうか。
朝一番になぜか、井上荒野のコラムがざわついた。