夏らしいさわやかなタイトルやなw

夏休み文楽特別公演の第3部

 『女殺油地獄』(おんなころしあぶらのじごく)

を観てきましたよ。



↑後ろ手に隠した脇差が…


登場人物は
好き勝手なことばっかりしてる、どうしようもない男が1人、
あとの登場人物はすべて良い人w

物語の流れとしては、
その良い人たちが「良かれ」と思ってしたことが
結果的に、どうしようもない男を追い詰めて
悲劇に向かっていく、
って感じかな。

油問屋で油まみれになりながら、
そこの奥さんを殺す場面が見せ場で、
それがタイトルになってるわけやね



この場面は、人形にしかできない動きで、
油に足をとられてひっくり返ったり、
土間の端から端まですべって行ったり、
舞台ではいっさい油を使っていないのに、
完全に油まみれに見えたなぁ。

歌舞伎では油の代わりに“フノリ”を使うって書いてたけど、
さすがに、生身の人間だと、
すべったり転んだりって芝居は限界があるやろし、
たぶん、演出が全然違ってるんやろな。

そういう意味では、人形だからこその場面になってるので、
「見といて良かった」と思える演目でした。


あと、それまでの場面でも、
このどうしようもない男の仕草がいちいち憎たらしくて、
それが非常に気持ちよかったw



ちなみに、今回の公演の副題に書いてあったけど、
今年は近松門左衛門没後290年だそうで、
俺の計算が正しければ、
10年後が没後300年になるんやね。

それまで、文楽がもちこたえてくれるんやろか…。