─適応障害について②─
こんにちは!
本日も、適応障害についてお話してみたいと思います。
先日お話した通り、適応障害とは、”職場に対する極端な拒否反応”が、実際に症状として出てくる事をいいます。
なので、
「根性がない」
「社会人失格」
みたいな印象を持たれやすく、いわゆる”ダメ人間”として見られがちです。
私も、診断された当初は自分自身をそう捉えていました。
「俺、もうダメなんだな…。」
そう、思う日々が続いていた事を覚えています。
しかし、よくよく調べていくと、そういった印象とはむしろ逆。
こういった診断をされてしまう方は、世間的に
”我慢強い人”
が、対象となってしまう事が多いようです。
特に日本人は
「我慢は美徳、沈黙は金なり」
と、いう風潮があります。
おそらく、戦時中の思想が、未だに影響を受けているところだとは思いますが、どうやらそれは時代遅れ。
現代は、日本人の人口も減少傾向にあり、職場における一人一人の仕事量が一昔前に比べて、確実に増えています。
そんな中、以前と変わらぬ体制で、むしろエスカレートした状態で仕事をさせている企業が多いです。
日本人の多くは、本当に我慢強い人が多いため、その環境をやむなし。
と、してしまっている人が多いです。
結果、
”我慢、我慢、我慢…。大変なのは、自分だけじゃない。みんな頑張っている。私だけ楽するわけにはいかない。
もっと、もっと頑張らないと…。”
と、いった適応障害…うつ病への典型的な第一歩を踏み出してしまうわけです。
人が、我慢できる、頑張れる容量には限界があります。
メンタルが弱めな人は、むしろ早めに
”あー、こりゃあかんわ”
と、適当に見切りをつけて、上手く流すか、部署移動、もしくは転職を切り出せるのですが、メンタル強め、我慢強い人に限って
はそういうわけにいかず、耐えに耐え続けて、気付けばメンタルダウンを…。
というパターンが多いようです。
今、職場で正直、つらい立場にある人…。逃げ出したいと本気で追い込まれている人…。
逃げる事は、決してダメな事ではありません。あなたは、決してダメな人では無いのです。
逃げる事も、立派な決断、そして勇気です。
どうか、耐える事だけが美徳、といった間違った判断だけはしないようにしてください。
変わらなきゃならないのは、あなたではなく、職場である事が、現代は多いのです。
どうか、”逃げる”という、勇気を。