見えてきたコロナワクチンの実態

十九

変異ウイルスは本当に危険なのか?

変異ウイルスが次々に現れています。各地で感染が拡大するたび、あたかも「変異ウイルスの所為」であるがごとく行政の言い訳に使われているような気もします。

果たして変異ウイルスは、感染再拡大の原因になっているのでしょうか。

 

難しいのは、どうやって「感染力」や「致死率」を求めるのかです。

例えば、大勢の若者がスポーツ観戦などで大騒ぎをして、たまたまその中に変異ウイルスの感染者が一人いたため100人くらいに感染が広がったとします。単純に統計を取れば、この変異ウイルスは一人が100人に感染させるほど強いという事にされてしまいます。

 

つまり、多様で予測不能な人間の行動が絡み合っているため、ウイルスの性質だけを分けて調べることができないのです。

私自身、1年以上前から、感染の拡大や終息を予測するコンピュータ・モデルの構築に取り組んできましたが、ウイルスよりも人間の性質の方が複雑すぎて、迷路に迷い込んでしまっています。

例えば200匹くらいのネズミを用意して公平に2つのグループに分け、それぞれを大きな籠に閉じ込めた場面を想像してください.その一方に変異ウイルスを感染させたネズミを、もう一つには従来型ウイルスを感染させたネズミを、それぞれ1匹ずつ入れます。

1週間くらい経ったら、すべてのネズミを解剖して、何匹に感染が起こっていたかを調べる、という方法なら、すこしはましなデータが得られそうです。

 

ただし、この方法では、実験する人も感染してしまうかもしれません。

 

現在テレビなどで報じられ感染力や致死率は、どれも信頼性に欠けているように思われます。

 

それでも世界中の研究者たちが、あの手この手で、実験や予測をしてくれたデータがあり、少しずつですが、正しいことが解ってきています。例例えば話題のインド株(デルタ株)は、感染力が確かに強そうですが、「重症化しやすいか」『ワクチンは有効か』など肝心な点はまだわかっていません。