水っぽい深海魚を食べてみた | ロンサム佑真(でぇがくせぇ)

ロンサム佑真(でぇがくせぇ)

日本淡水魚、海水魚、クサガメ、ヒキガエルの飼育や生物系フィギュア(ネイチャーテクニカラーや海洋)を紹介するブログ……であるがネタになりやすいのでヒキガエルの記事がメインになりつつある。




さて、やってまいりましたゲテモノクッキングのお時間です。


本日の食材は〜〜





こちら

{1394D0B2-9256-4BB3-AAE9-AF7E349E1C22}
ドドン!

 

恐ろしい顔と大きな背びれが特徴的なこの魚はミズウオという深海魚です。
{490634B3-9AEA-4BBF-B48A-7DC4123984D6}
三保半島はミズウオが打ち上がりやすく、真冬の夜はミズウオを探しに来る人がいます(主にウチの学生)



寒い中ひたすら歩いて探して、もう諦めモードで帰ろうと来た道を戻ると最初はいなかったはずのミズウオが打ち上がっていたのだ!!

しかも生きてた!!これにはもうテンション上がって誰もいない海岸で男2人ワーワー騒いでいました(^^;


{18B95305-12EB-4588-998B-E1A2AFDEE943}
記念撮影でミズウオにキスし始めるヤバイ奴現る(ブーメラン)


{ADB5AF62-9FE3-4214-BB63-0022F0575124}
↑持ち上げた瞬間、食べた物が出てきたの図
ゾウクラゲの仲間(透明なやつ)や深海エビ、ナメハダカ(魚)の仲間がいました。

そう、ミズウオは海中のゴミでも何でも食べてしまう暴食でそのお腹の中の深海生物目当てで拾う人もいます。(命名:深海生物ガチャ)



深海生物ガチャも楽しんだところで持ち帰ったミズウオを調理していきましょう。
{7D3D10E1-6F31-42D5-B9D9-55DC2C325286}
大きさが1m15cmくらいあってまな板に乗らないので浴室で捌くことに…


{F4E8EE07-F748-44AC-9502-0C3F268074A3}
ミズウオの由来はその名の通り、水っぽいから。
柔らかすぎて包丁で切るのが簡単。


{1C464D50-F898-43FF-B10E-92ACDA2F53A7}
刺身にして味見してみる。






………





(~_~;)



食感にハリも弾力もなく、クニュグニュしている…味も遥か彼方に魚がいるようないないような薄味。さすがネットでも散々美味しくないと言われているだけはある(知ってたのかよ)


早くも残りの大量の切り身の対処が不安になってきたが加熱しようということで塩焼きと煮付けにしてみる。
{C55EB770-EBB2-46FB-BE82-61F74C52958C}
身は焼くと水がどんどん出て縮んでいく…どうなってんだこの魚はよぉ!



ミズウオのフルコース完成
{253A6913-9F0F-4587-B675-C957B799573E}
煮付け、塩焼き、刺身という普通の魚ならどれにしても美味しい保証がされている料理であるが…




塩焼き
{FB214302-BB8D-417F-9407-939A821FBCDF}
まず骨が多い!!身が縮んで露出してきている!大きいから取りやすいけども!!あと何もしてないのにほっとくだけで水が出てくる!こりゃミズウオとかいう安直すぎる名前も付けたくなるよ!

食感は刺身より水分が飛んでるからある気もするけどだらしない白身魚といったところ。味は焼いてもやっぱりなかった。




煮付け
{B2200085-5A44-4796-A5AC-9DADFB25D047}
味がない魚だけあって煮汁がよく染み込んでいる!弾力がない劣化版ウナギ…いやウナギはおこがましいから劣化版ウツボというべきか?(伝わりづらい)皮はゼラチン質でブルプル。
味があるだけ食べるなら煮付けが一番おすすめかな…友人にもこれは好評でした。



まぁ不味くはない(味がないから)けど、食感がだらしないというか食べた人しかわからない食レポが難しい魚でした。
「またアジ〜?」とか「もうシャケ飽きた〜」とか贅沢言ってる子供に食べさせて普段食用として出回っている魚がいかに食べやすくて美味しいかということを教えてやりたい。




ミズウオのロンサムスター(味評価)

☆☆☆☆