英文解釈の技術100
別宮貞德さんは「翻訳は知的なパズル」と言ってみえたが、ワシに言わせると、「英文解釈はイラつくパズル」。ちゃんと解ければイライラは瞬時に消えて、爽快感に変わるが、読み取れずに答えを読む時の敗北感とむかつきは耐えがたい。
今回読み解けなかったものは、 200例題中23題。
この問題集は比較的簡単な文が多い。そんなことをいいながら23題も敗北したわけですが、辞書を使ってじっくりやれば、半分ぐらいには減るはず。(辞書を使ってじっくりやっていたらこんなに早く終らない)
それと、比較の構文(no more than~とかnot less than~とか、鯨はほ乳類で馬とどうしたこうしたの類いのもの)はややこやしいので覚える気がなく、そこでも慢性的に敗北する。
でもこの本の説明はとてもわかりやすい。構文の説明という点では今までの本なかで一番。伊藤和夫さんの「英文解釈教室」をこの人たちに解説してもらいたいぐらい。予備校が違うでダメやろうけど。
例によって、一番イラついた例題を載せておきますので、スッキリしてみて下さい。
25(p56)
When it is a foregone conclusion that the only thing that will be, or can be, is the thing that has been, every phenomenon which refuse to adapt itself to that self-evident formula will be doubted or ignored; and , if it persists in thrusting itself as an obstinate fact, it must be manipulated somehow till it fits in with the old formula.
全文訳
これからありそう、もしくは起こる可能性があることはこれまでにあったことだけだ、と初めから決めてかかっている場合、その自明の決まりに適応することを拒む、すべての現象は、疑いの目で見られたり、無視されたりすることになる。そして、もしその現象が、かたくなな事実として、あくまで自己を押し通そうとするなら、それが旧来の決まりに適合するようになるまで、何とかうまく理屈を合わせなければならなくなるのだ。
日本語で読んでもノイローゼになりそう。