2023年に年越してから早二週間。

 

先日1月13日金曜日PM16時30分に、

メルが17歳9ヶ月3日で旅立ちました。

 

朝ベッドで寝ていたメルのお腹が、

まだ動いている、息しているように見え、

冷たくなったメルの姿が信じられない。

 

今日は火葬のために、

最後のお別れをしてきました。

 

それで何回かに分けようかと思ったけど、

長文ですが一つの記事に記録として残しておきます。

 

昨年までも、1月になってからも、

変わらず元気で、食欲も旺盛で、

年相応だったけど普通に歩いてたし、

いつものように過ごしていたあの日…時計

 

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最初の異変が起きたのは、

凄く寒い日の1月6日の12時過ぎ、

12時30分前頃だっただろうか…

 

お昼ご飯を食べようと母・姉と、

テーブルに座り食べ始めた矢先、

母の隣に座っていたメルが突然、

ガタガタと震え出し痙攣を起こした。

 

今までこんな事なく初めてで何事かと思い、

どうしていいか分からず名前を呼び続けた。

 

とっさに添えるような形で頭に手を置き、

とにかく頭を動かさないようにしたのだろう。

 

痙攣発作は2〜3分で治まり、

ヨダレは垂らしていたがその後、

いつもの自分のベッドに戻り、

口を拭いてあげて横になって寝た感じぐぅぐぅ

 

痙攣発作の時尻尾の毛がブワッてなって、

あんなに太くなった尻尾は今まで見た事がない。

 

この時から体が急激に衰えていく…

 

冬休みもあと3日って時の異変で、

仕事始め早々お休みになるかななんて考えていた。

 

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でもその後普通にご飯もモリモリ食べ、

自分の力で歩いて水を飲みに行ったり、

介助なく自力でトイレにも行っていた。

 

一度は病院へとも思ったが、

今年の4月で18歳になる現在17歳9ヶ月。

 

人間年齢で言えば、

90歳に近いおばあちゃん。

 

年齢を考えると点滴治療、延命…

 

そもそも病院への移動が負担になる。

 

11年前に17歳10ヶ月で亡くなったミラも、

急変して慌てて動物病院に連れて行った時、

診察してくれた先生が点滴をしてくれたが、

点滴中のミラを見かけたのか院長先生に、

帰宅中に亡くなってしまう可能性もあると、

点滴を中断して最期は自宅でと告げられた。

 

その日の夜遅くに、

ミラは虹の橋を渡りました。

 

だからメルは病院へは行かずに、

このまま自宅で、最期の時は自宅で、

最終的に私が判断した事です。

 

それが3日続いた10日の朝、

仕事に行こうと支度をしていると、

母からあと2,3日だろうと聞いた。

 

10日に日付けが変わった午前3時頃から、

母猫の乳を吸う時のお腹を手で押す仕草を、

無意識なのか体が動いてしまうのか休まず、

前脚が24時間ずっと動いている状態になる。

 

その日は後ろ髪を引かれる思いで仕事に行き、

外線があったらメルが急変だと覚悟していた。

 

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この頃からメルは動けなくなりオムツをし、

食事も摂れず水を飲む事も出来なくなった。

 

それまではヨタヨタではあるが、

少し歩けば休んでを繰り返しながら、

自分の力でしっかり歩いていたし、

ご飯も普通に食べ切ってたから、

急に寝たきりになった姿に息を飲んだ。

 

本当に覚悟が必要だと…

 

この日からメルが求めなければ、

水やご飯は無理には与えない事に…

 

最後にご飯を口にしたのは9日のお昼に、

チャオちゅ〜るを二舐めくらいと、

夕方に水をたくさん飲んだのが最後…

 

前脚をふみふみする仕草は、

止まったり動いたりを繰り返していた。

 

翌日11日も心配だったが仕事へ行き、

ロッカーに着いてニット帽とマスクを外し、

いつものように一服に行こうとした時、

LINEの通知音が聞こえて一瞬でメルの事だと分かった。

 

見ると母から、

「メルがそろそろかも…」と。

 

タイムカードを押した後で気にはなったが、

冷蔵庫に入れた弁当箱を取りバッグに突っ込み、

ちょうど出社して来た仕事仲間に簡潔に伝え、

急いで帰るとそこにはぐったりしたメルの姿が…

 

出社した直後のUターンも初めてだったが、

家まであんなに走って帰った事はない。

 

落ち着いて様子を伺うと、

最期の時を迎えたであろうメルを目の当たりにする。

 

姉はシフト制の仕事で急には休めず、

後ろ髪を引かれる思いで仕事へ行く事に…

 

姉が仕事へ行こうと玄関の方に向かう時、

扉を開けた瞬間メルが吠えるように鳴き、

最後の挨拶かと言うぐらい切ないものがあった…

 

あの時の姉の心情を思うと言葉になりません。

 

しかしメルの心臓は強くその日は頑張ってくれ、

姉が仕事から帰ってきた時も朝と同じように、

「おかえりビックリマーク」と言っているかのように大きく鳴いた。

 

ただその11日から今度は、

大きな声で鳴くようになった。

 

夜中から少しずつ鳴き始め、

午後になると鳴く回数が増えていった。

 

その日の夜は寝不足で力尽き先に寝る事にし、

12日の朝は携帯を見るのが本当に怖かった。

 

夜中に母からLINEが入っていたら、

自分達が寝ている間に何かあったらと思うと、

怖くてしばらくの間見る事が出来なかった。

 

勇気を振り絞って携帯を見ると何もなく、

歯磨きを終えて母と顔を合わせた時にも、

何も言われなかったから胸を撫で下ろした。

 

リビングに入ると、

メルが大きな声で鳴いていた。

 

12日は前日より鳴く回数が増え、

1時間に一定間隔で何度も鳴くようになっていた。

 

痛いのか、苦しいのか、寂しいのか、

まだ死にたくないと叫んでいるのか、

時折ジタバタもがき苦しんでいるような、

痙攣発作を起こしたりと死期も近いだろう…

 

太く低い大きな声で頻繁に鳴き、

のたうち回っているような見るに耐え難い姿。

 

本人も突然寝たきりになって動けなくなった事に、

少なからず不安や恐怖を感じていただろうし、

自分はどうしてしまったのか分からなかっただろう。

 

猫は「死」を理解しているのか分からないけど、

それでも死ぬのが本当に怖かったんだろうなぁ…

 

それにメルは撫でる前にゴロゴロ言う子だから、

きっとゴロゴロ甘えたかっただろうな…しょぼん

 

立てない、動けない、甘えられない…

 

歯痒かっただろうなぁ…

 

我々人間側から受け取れば、

メルの痛みや苦しみ、辛さを代弁し、

こうだったのかなはてなマークと思い、

だったのだろうと解釈する他ない…。

 

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神様、どうかこのまま楽に…

 

もう楽にしてあげてほしい。

 

楽にしてあげたい。

 

心の底からそう思った。

 

一瞬安楽死を考えたくらい。

 

もう頑張らなくていい…

 

これ以上メルが苦しむ姿は見たくないし、

何より本人にとって耐えがたい苦痛でありある意味拷問。

 

毒が全身に回って体を蝕んでいる状態。

 

息が止まる、心臓が止まるその時まで、

まるでその瞬間を待っているかのようで…

 

翌日13日も朝から変わらず鳴き続けていて、

前日より鳴き声が小さくなった気がした。

 

表情にも変化があり、

どこか力なく横たわっているような感じ。

 

瞳には涙のようなものが溜まり、

まるで最後の別れを惜しんでいるよう…

 

ほんの少し口を開け、

口呼吸をし始めたような状態。

 

昼ドラを観ながら過ごす16時前頃、

小刻みにビクビク痙攣し始めたので、

寝ていたベッドを近くに寄せると、

再び小さく痙攣発作を起こし、

何度も小さな声で鳴き続けていた。

 

目を見つめながら発したあの声は、

たしかに甘える時の声だった…

 

見るとベッド側の右目の瞳孔が開き、

目全体が黒くなっていて一点を見つめ、

左目の瞳孔は細く外側を向いていた。

 

その瞬間「死」を悟った…。

 

もう目は見えていない…

 

その内にビクビクしていた動きが止まり、

前脚を持ち上げてもパタンと落ちるだけ…

 

呼吸もだんだん浅くなっていき、

ついにメルの呼吸が止まったと思い、

胸に耳を当てて鼓動を確認すると、

不規則ではあったがまだ動いていた。

 

ド・ド…ドクン…

 

大きく息を吸って吐くを繰り返し、

前脚をお化けのような手の形にし、

一定間隔でビクッとする中、

やがて静かに旅立ったと思った。

 

でもまだ心臓は動いている。

 

まだ死にたくないビックリマーク

 

死ぬのが怖いともがいているよう…

 

浅い呼吸から再び息を吹き返し、

今度は安定した呼吸に変わった。

 

「私はまだ大丈夫。」

 

そんな声が聞こえた気がした…。

 

そうしている内にまたビクッと動く中、

一定間隔で息を大きく吸うようになる。

 

家にあった聴診器で胸の音を聞きながら、

最期のその瞬間を母姉と囲って見守っていた。

 

そして遅くなっていく鼓動…

 

最後は少し速くなった後、

大きく息を吸って吐いて呼吸が止まった数十秒後…

 

PM16時30分にメルの心臓は、

フッとその動きを止めました。

 

携帯で見た時間が16時30分だったけど、

完全に止まった事を確認していたから、

数十秒ほどの誤差があって29分か30分か…

 

6日に痙攣発作が起きてから7日、

10日に寝たきりになって3日半…

 

母があと2,3日と言った、

本当に3日後になるなんて…

 

壮絶な3日半でしたが、

最期は安らかに眠るように旅立ちました。

 

よく頑張ったね。

 

やっと楽になれたね。

 

苦しかったね。

 

痛かったね。

 

辛かったね。

 

寂しかったね…

 

甘えたかったね…

 

もっと一緒に居たかったね…

 

最後の力を振り絞って、

最後まで愛を伝えてくれてありがとう。

 

お疲れさま。

 

最期の3日間、

一緒に過ごせて良かった。

 

最後の声にならない声は、

「ありがとう」と受け取りたい。

 

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家族になってくれてありがとう。

 

17年9ヶ月間、

一緒に暮らしてくれてありがとう。

 

共に生きてくれてありがとう。

 

たくさんの思い出をありがとう。

 

家に来てくれてありがとう。

 

出逢ってくれてありがとう。

 

数えきれないくらいのありがとうを…

 

ありがとうくらいじゃ伝えきれない気持ちを…

 

ドキドキ「全てに感謝」ドキドキ

 

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猫と人間は死後、

同じ世界へは行けないと聞く。

 

しかし自分は野原のような場所で、

ふと目を覚ました時に周りには、

これまでの猫達、家族がいるって信じてる。

 

猫達が起こしてくれるって信じてる。

 

そこで終生一緒に暮らせるって信じてる。

 

これだけは誰にも譲れない想いです。

 

 

父代わりだったマルス(右)、

母代わりだったミラ(左)に逢えたかなはてなマーク

 

きっと絶対迎えに来てくれたねニコニコ

 

2匹も11年前の2012年1月に亡くなり、

(マルスは24日・ミラは30日)

3匹仲良く1月に旅立ってしまった…しょぼん

 

 

特にマルスはメルを誰よりも可愛がってくれ、

受け入れてくれないミラとの仲を取り持ってくれ、

ミラがメルを受け入れてくれたのもマルスのおかげ。

 

夏はいつもセルフカットで、

坊主にしてたからちょっと凸凹だけど😂

 

そんな二人の懐かしい動画ニコニコ

 

これは17年前に母が持ってたガラケーで、

撮影した動画をiPhoneで撮影したもので、

画質、音質共に最悪ですが何よりの宝物ニコニコ

 

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メル、愛してるよキスマーク

 

ありがとうニコニコ