ついに決着
4階級制覇王者 vs 3階級制覇王者
「WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ」
元日本ライトフライ級チャンピオン
元WBC・WBA世界ミニマム級統一チャンピオン
元WBA世界ライトフライ級チャンピオン
元WBA世界フライ級チャンピオン
現世界四階級制覇チャンピオン
WBO世界スーパーフライ級チャンピオン
井岡一翔(31=Ambition)
戦績27戦25勝14KO2敗
vs
元OPBF東洋太平洋ミニマム級チャンピオン
元WBO世界ミニマム級チャンピオン
元WBO世界ライトフライ級チャンピオン
元WBO世界フライ級スーパーチャンピオン
元世界三階級制覇チャンピオン
WBO世界スーパーフライ級第1位
田中恒成(25=畑中)
戦績:15戦15勝9KO無敗
結果は、
8ラウンド1分35秒TKOで井岡チャンピオンの勝ち
いやぁ〜面白い試合だった
無敗の世界三階級制覇王者という最強挑戦者を迎え撃つ
試合は開始早々からスピードを生かしてガンガン攻めてくる田中選手に対して、井岡選手は静かに様子を伺いながらラウンドが進んでいく。
井岡選手は相変わらずコツコツとパンチを当ててポイントを稼ぐスタイルで、田中選手のパンチも井岡選手の顔面に当たってはいたがクリーンヒットにするのではなく、高度なディフェンス能力で田中選手のパワーを殺していく。
とにかく上手い
この一言に尽きるボクシングだった。
お互い臆する事なく懐に入り込み、互いのパンチが交差する中迎えた5ラウンド終盤に、井岡選手の左フックで田中選手がダウン
この時田中選手はある意味、
ラウンドの終了ゴングに救われた形か。
6ラウンド中盤にも同じ左フックで二度目のダウンを喫し、8ラウンドにも左フックで三度目のダウンを喫する寸前でレフェリーストップ。
きっとダウンをしていたとしても起き上がれなかったと思うし、起き上がれたとしてもフラフラでレフェリーストップだっただろう。
あれだけのダメージがありながら、倒されてもいい覚悟で、果敢に飛び込んでいく田中選手の男気溢れるボクシングに感動した
少し顔が腫れた井岡選手、
鼻血を出しながらも戦い抜いた田中選手。
両選手に拍手
お互いの高度な技術戦が繰り広げられ、
今年を締めくくるに相応しい素晴らしい試合でした
井岡選手の経験値が上回った試合だった。
試合後の二人の熱い抱擁と交わし合う言葉。
潔く敗北を認めて、
リングを一周しながら一礼し、去っていく田中選手。
感謝と健闘を称えた井岡選手のインタビュー。
互いのスポーツマンシップを感じた瞬間でもあった。
THIS IS BOXING
これが、ボクシング。
良いお年を