いよいよ日本時間の明日に迫った、
WBA世界バンタム級チャンピオン井上尚弥選手の試合
まるで自分が試合に出るかのように毎日緊張して、これほどまでに楽しみな試合はない。
これだけ注目されてどうなるか心配…
一体どんな試合になるのか、結果はどうであれ、井上選手には頑張ってほしい
そんなボクシングには、
たくさんの王座がある事はご存じだろうか
自分もよく分からないので、王座について自分なりに解釈したものを記録用にまとめます
ボクシングには４団体あって、
「WBC」、「WBA」、「WBO」、「IBF」という４つの団体がある。
それぞれ17階級に世界チャンピオンが存在するが、悲しい事に王座乱立が目立つ…
まず「WBA」
WBAには４つの王座があって、
・スーパーチャンピオン
・レギュラーチャンピオン
・暫定チャンピオン
・休養チャンピオン
レギュラーチャンピオンは「正規王者」の事で、通常挑戦者は正規王座に挑戦するか、王座決定戦で王座を獲得する。
正規王者になった者は指名試合を含め年に数試合の防衛戦を行い、敗北は世界王座からの陥落を意味する。
「暫定王座」はそんな正規王者が怪我や病気等の理由で長期に渡って防衛戦が行えない場合に設けられる王座。
「暫定」… 要は正規チャンピオンの代わりと自分は捉えたが、間違っているかもしれない。
ボクサーは皆常に世界挑戦のチャンスを伺っていて、チャンピオンが怪我や病気で挑戦者達の挑戦を受けれないとなると待ってる側としてはいつまで待てばいいのか…という事になる。 それなら代わりのチャンピオンを作って復帰を待とうと作られたのが「暫定王座」。
正規王者が復帰したら暫定王者と王座を一つにする統一戦を行わなければいけない義務が発生する。
正規王者の復帰が難しければ王座を返上するか剥奪され、暫定王者が正規王者へ昇格する。
ちなみに正規王者、暫定王者共にそれぞれ防衛戦を行う事が認められている。
「休養王座」は正規王者が怪我や病気で一定期間内に防衛戦が行えないとWBAから判断されたチャンピオンのみ休養王者として認定されることがある「正規王者のための王座」。
もちろん暫定王者とは立場が違って、復帰したら暫定王者がいる場合は統一戦を行わなければならない。
だから同じ階級に正規王者、暫定王者、休養王者、スーパー王者の4人のチャンピオンが存在する事もある。
これを王座乱立と言う。
もっと言えば「スーパー王座」。
長期に渡ってタイトルを防衛した選手や、同じ意味やけど防衛数が多い選手など、WBAが特別に認めた選手にだけ与えられる王座。
正規チャンピオンの上のチャンピオンということになる。
通常の世界タイトルマッチでスーパー王座が懸けられる事もあって、挑戦者が世界初挑戦でいきなりスーパー王座を獲得する事もあるからスーパー王座の定義が訳わからん…
このスーパーチャンピオンも正規・暫定同様に防衛戦が認められている。
続いて「WBC」
WBCにはWBAより多い５つの王座があって、
・レギュラーチャンピオン
・シルバーチャンピオン
・暫定チャンピオン
・ダイヤモンドチャンピオン
・名誉チャンピオン
「シルバー王座」は暫定に替わる代替王座だが、暫定王座と分けられている事から一体何の為の王座なんだろう…🤔
「ダイヤモンド王座」は最も優れたチャンピオンのみに与えられる最高の称号。
正規王者と同じで選択試合で防衛戦を行える事があるが、WBCが特別に認定しない限り、ダイヤモンド王者が負けてもダイヤモンド王座が挑戦者に移動する事はない。
チャンピオンベルとは598個のダイヤモンドに196個のエメラルド、6個のルビー、150個のスワロスキークリスタルガラス等の宝石が散りばめられた総額約500万円ほどの豪華なベルト
これはWBAで言ったら「スーパーチャンピオン」と同じ。
でもWBAと違って頻繁にダイヤモンド王座を懸けるような事はなく、名声あるチャンピオン同士の統一戦や実績のあるチャンピオンのみに贈られる王座。 例えばメイウェザーやパッキャオのような選手。
「名誉王座」は引退後に与えられる最高の栄誉で、殿堂入りのようなもの。
ちなみに「ユース王座」もあって、他のスポーツにもあるように若い選手の為の王座。
「WBO」
WBOの王座は３つで、
・スーパーチャンピオン
・レギュラーチャンピオン
・暫定チャンピオン
「スーパー王座」の定義はWBAとは異なり、正規王者がWBOに特別に認められた場合のみスーパーチャンピオンへ格上げになるが正規王座は空位にはならず、正規王者がスーパー王者に昇格する。
暫定の定義はWBA、WBCとほぼ一緒。
「IBF」
IBFは３団体より厳しい団体で１つ、
・レギュラーチャンピオン のみ。
「暫定王座」は正規チャンピオンの怪我や病気等の正当な理由がない限り、なるべく作らないようにしているとのこと。
ちなみにIBFだけ当日計量があって、前日計量時の体重より10ポンド(約4.54キロ)以上増えてはいけないというルールがある。
明日試合予定の井上選手はリミット53.5キロのバンタム級だから、バンタム級で例えるなら58.04キロまで。
とまぁこんな感じかな
今の時代海外では統一戦ばかりが当たり前になっている…。
昔は強い者だけが世界チャンピオンになれた。
それだけ強い選手がゴロゴロいる事も確かだが、偽物も多く居る時代。
「本物の世界チャンピオン」はどこへやら…