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熱海万平ホテル

静岡県熱海市桃山町
竣工:1927(昭和2)年
設計:不詳

 高級ホテルとして有名な軽井沢万平ホテルの支店として、熱海駅の裏山の桃山温泉別荘地に開業。
 桃山温泉は浜松市宮口(当時は引佐郡)出身の実業家竹内龍雄(1877-1930)が東海道線丹那トンネル開通を見込んで開発した温泉つき分譲地で、多くの名士が別荘を建てたところ。
 中村與資平が1926年に同温泉のポンプ室と別荘などの請負工事をしたという資料があるが、このホテルが該当するかは不明。
 「万平ホテル」の名は創業者の佐藤萬平から取られたもので、熱海万平ホテルは四男の佐藤壮六が担当した。
 『日本ホテル略史』によれば、同ホテルは室数22、収容人員43、支配人は佐藤壯六。
 戦後、東京鉄道病院、文化服装学院などが所有したが、現在は建替えられ、分譲マンションになっている。