月曜日、我社の社員が留置場に収監されたと、奥さんから連絡があった。
子供に暴力をふるったのが原因らしい。
しかし、明るく話す…この奥さんのことを私は信用していない。
直接話を聞こう、いや まず本当なのか確認するべく警察署へ就業後に行ってみた。
残念なことに、その社員は署内に留置されていた。
面会を求めたが、色々と制約があり署員より説明を受けた。
1、面会時間が決められている。
2、当日の朝に面会予約が必要。
3、1日の面会数はのべ1回のみで、
先に予約が入ってしまうと、
翌日以降に面会予約を再度行う。
4、面会可能なのは家族、友人、雇用主など
制約がある。
5、面会時間は15分。
6、差入は多くの制限がある。
などなど
また、守秘義務があるとかで事情は何も話せないと言う。
仕方なく言われるままに、火曜日の朝に署に電話する。
が、しかしだ!すでに予約が入っており、面接は出来ないとのこと。
雇用主とはいえ、所詮他人だ。
身内が行っているのだろうと考え、身を引くことにした。
そして、今日。
署に電話すると、「面会可能です。」と言われたが、何やら「今日は忙しいので…」などとブツブツ言い、「お時間は?」と尋ねるので、「そちらの都合に合わせますよ」と答え、署員の指定で16時半と決まった。
我社の終業時間は17時。
小さな町工場だから、私は仕事をしながら社員たちが退社するのを待つ。
17名の社員全員が退社するのは17時半ぐらいだ。
それから、戸締まりをして、私はさらに残業…となる。
16時半から面接だと、15分接見し10分ほどで帰社すればなんとかなるか?と考えて、16時10分ごろ会社を出た。
《つづく》