本格的に難民になった。
大学病院でMRI画像が荒いと言われたため、綺麗に撮影してくれる病院を探した。
山歩きに詳しい、できれば自身が山歩きをする医師も探した。
治療方針もホームページで読んだ。
ネットで見つけた医療機関は再生医療を勧める病院のネットワークだったが、最新の機器でMRIを撮影し、セカンドオピニオンに応じるとのことだったのでそこに行った。
銀座でMRIの撮影だけをして、診察は近くのクリニックに移動する。
診断はやはり半月板断裂だった。また、ほんのわずかに変形性膝関節症である。
勧められたのは手術でなく再生医療であり、おすすめは全部で4回の注射。これは自分の血液ないし脂肪細胞から細胞の再生に役立つ成分を抽出して増殖させ膝に戻し、膝軟骨を再生させるということものであった。実現すればこんなに素晴らしいことはないが、保険適用になっておらず数百万円の高額である。効果が認められていないため保険適用になっていないものにそんなお金をかけられるほど裕福ではないし、確実に治してあと10年山歩きができればいいので、話を聞くだけで終わった。
しかし綺麗な画像をもらえたことと、半月板断裂の診断を得られたことは大きかった。
半月板異常なしが2人、断裂が2人の2対2となった。
きれいな画像を持って5人目の医師に診てもらうことにした。