地元で人気の皮膚科クリニックの誤診に苦しんだ

元々は、要介護4の母親の湿疹で受診した時のこと

超満員のクリニック・・・長い時間待って診察室へ

女医さん一人が切り盛りしている(診察室は三部屋あるけど・・)

経過を話すとチラッと診て「お薬出しますから様子を見てください。おそらく再診は必要ないと思います」

処方された塗り薬を使うが、本人は認知症なので効いているのかいないのかよくわからない日々。

そうする、インフルエンザに罹患して肺炎に。

結局、肺炎が原因で亡くなった。

その頃には、湿疹のことなど私も忘れていた。

ほどなく、私が湿疹を発症。

へそ周りから始まって身体中に・・・

例の人気クリニックは、待ち時間が長いので空いている別のクリニックへ。

塗り薬を処方してもらうが良くならない。

一週間後の再診での問診で、母のことを話した。

「お母さんは、デイサービスなどに行かれていましたか?」

「はい」

「そこで、疥癬のことを聞かれたことは?」

ふと思い出した。

母が、湿疹を発症する三か月くらい前に、デイサービスから「利用者さんで疥癬の人が出ました。おそらく大丈夫と思いますが、注意してください。」と言っていたことを。

結果、疥癬用の塗り薬を全身に塗られた。

しつこかったかゆみが治まりだした。

結局、母は疥癬に感染していて、私ももらってしまっていたのだ。

他に何人か疥癬で来院していた患者がいたのでドクターがピンと来たようだ。

約一か月の間、一週間ごとに全身に薬を塗ってもらい今は完治した。

母親を診た女医さんが、疥癬の診断をしていてくれたらこんなことにはならなかったのだ。

何よりも、母は疥癬を憎悪させるステロイド系の塗り薬を塗られて悪化していたのに、認知症と肺炎でかゆみを訴えることができず、私もそのことに気付いてやれず・・・

さぞかしかゆくてたまらなかったのではないかと思うと、本当に申し訳なくて・・・

忙しすぎるクリニックのドクターは、結局、患者とじっくりと向き合えないのだ。

取り敢えず、効くであろう薬を処方する。

効くと言うことは、ある意味「きつい薬」だから、ほとんどの人には効く。

結果、良いお医者さんだと言うことになり、患者が殺到する。

ますます忙しくなるドクターは・・・

誤診リスクの高まるスパイラルなんじゃないかと思う。

あの時、しっかりと診察していてくれて疥癬の診断をしていてくれたら・・・母を猛烈な痒みから解放させてやれ、私の感染も防げたと思う。

このことを、あの女医さんに言うべきかどうか・・・

別に賠償とかじゃない。

母が亡くなった今、立証のしようもないし。

忙しいかもしれないけど、開院したころに戻って、診察をして欲しいと思うだけ。

私は、あのクリニックには二度と行かない。