昨日の続き・・・。

日銀は異次元緩和の分析をこのように検証した。

(日本経済新聞6月21日・金融経済欄).

 

 日銀は20日、2013年に始めた異次元緩和は金融機関の貸出残高を約30兆円押し

上げる効果があったとし、利ざやが縮小した一方で、 金利の低下や景気改善などの

効果から残高が伸び、収益源に歯止めをかけた面があったと分析した。
  長い目で見れば1999年から2006年までは不良債権処理などで貸出残高が

70兆円近く減った。その後の低金利では不動産向けなどを中心に貸し出しは増えた。
  貸し出しの増加は「経済活動を下支えする貸出金利益減少の影響を軽減し、

金融機関のリスクレイク余力を維持する効果があった」と評価する。
 過度な利下げが景気にマイナスに働くという「リバーサル・レイト」の議論を巡って

「過度な金融緩和が金融仲介活動を阻害するメカニズムが表面化していた証左は

見られない」と言及した。

市中の金融機関はそうだったと言うことは分かるのですが、緩和の延長から

生まれた、日米金利差の顕在化をどう捉え、昨今の円安をどう対処していくかが

知りたい。都合のいい側面の効果を公にする以上に親切なことではないか。