私はコマ
私はコマ
小さな 小さなコマ
だだよろけながら それでも回りつづけている みすぼらしい 汚れたコマ
ある時 風がそっと私に話しかていきます
”君 もういい加減にまわるにはやめて やすみなよ！
もう ふらふらじゃあないか
ほら ほら あぶない
今にも 転びそうだよ！”
それでも 私は回ります
だだ ひたすらに回る事は
私の唯一の使命なのですから
時間の許す限り
運命の許す限り
回らなければ
今回るのをやめて
一時の快楽を求めれば
後には一生悔いが残る
それが人生というものじゃあありませんか
だから わたしは回るのです。
力の限り 力の限り
私はコマ
だだひたすら回りつづけているコマ
なぜ 私はは回っているのか
なぜ 私は力を尽くしているのか
一体 なんのために．．．．
たとえ 回る事が惰性だったとしても
私には回る事しか知らない
回る事が私のすべてなのですから
わたしはコマ
小さな 小さなコマ
よろけながらそれでも回り続けている
淋しいコマ