去る11月14日にオーストラリアのケアンズで皆既日食がありました。
皆既日食ツアーに参加するのは、2009年の上海に続いて2度目です。
前回は、あいにくの雨で惨敗だったので、今回はそのリベンジです。
しかし、ケアンズはこの時期は雨期です。
雨期と言っても日本の梅雨のように毎日降り続くわけではなくて、スコールが降るみたいです。
日本の夕立のようなものかな?
実際にケアンズに到着したのは、前日の13日でした。
晴れていたと思っていたら、数分後には大雨。
と思っていたら、数分後には晴れ。
と思っていたら、数分後には大雨。
・・・
なるほど・・・
晴れと雨が頻繁に訪れるわけね・・・。
夕立というより、ゲリラ豪雨の繰り返しって感じだね。
これじゃあ、傘が手放せないです。
皆既日食の観測地はケアンズ郊外にあるアマルーというところです。
ホテルは深夜1時半に出発します。
世界中から観測者が来るので早めに出発しないと渋滞に巻き込まれるからね。
お天気は雨。
がっかり・・・。
と思っていたら、行く途中ですっかり晴れました。
バスの窓からは、逆立ちした「ぎょしゃ座」や「オリオン座」が見えます。
南半球だから、星座が逆立ちして見えます。
面白いね。
さあ、観測地について、バスを降りると満天の星空。
日本では薄いはずの冬の天の川もはっきりと見えます。
大マゼラン雲も小マゼラン雲もはっきりと見えています。
ただ、見慣れない星ばかりで、星座が分かりません。
これは、急がないと、ポタ赤の極軸が合わせられない。
「はちぶんぎ座」なんてすぐに分からないもんね。
急いで三脚やらポタ赤などを設置していると、その間に曇っちゃいました。
そして、雨が・・・。
あわてて、ビニール袋で機材を覆います。
でも、まだ夜中。
真っ暗です。
朝が来るまで、まだ、希望は捨てません。
そうこうしているうちにまた晴れてきました。
金星もはっきりと見えます。
天頂にはおおいぬ座も見えます。
見ると長生きすると言われるカノープスも見えます。
南十字星は・・・。
見えない・・・。
もう、上っている時間ですが、低空には厚い雲があって見えません。
そう。
太陽が昇ってくる方向も・・・。
今回の日食は日の出とほぼ同時に始まり、低空で皆既になり、低空のまま終了してしまうので、低空の雲の行方が気になるところです。
そのまま、低空が晴れないまま、空が明るくなっていきます。
金星が肉眼で確認できなくなるほど明るくなっても晴れません。
・・・・
日の出の時間を迎えても晴れません。
山から太陽が顔を出すはずの時間になってもだめです。
日食がどんどん進行している時間になっても晴れません。
と言うか、雨が降ってきました。
「皆既まであと5分~」
というコールがむなしく響きます。
今回もダメなのかとあきらめかけたところで、奇跡がおきました。
あと、2分くらいというところで雲が薄くなって太陽が姿を現わしました。
そのときの様子が下の写真です。
こんな状況で急に現われたのでパニックです。
まず、カメラが太陽に向いてないので、慌ててカメラを太陽に向けます。
ピントも合ってないし、露出もまだです。
雨を降らせながら雲が通過して行きます。
「負けるな~」
「あと、もう少し、ガンバレ~」
そんな、悲鳴とも願望ともつかない声があちこちから聞こえます。
そんな状況の中、ついにその時を迎えました。
皆既の時間です。
多少の雨は降っていても、そんなことは気にしません。
ちなみに、その前のダイヤモンドリングは、雲に邪魔されてダメでした。
で、これが雲を通して見えた皆既日食です。
コロナに見えるけど、これはコロナじゃないね。
拍手と歓声が巻き起こる中、5秒ほど姿を見せた後に、再び雲に隠れて見えなくなってしまいました。
その後、姿を見せたときには、もうだいぶ戻った部分食になってました。
それからは、比較的晴れている時間が多くなりましたが、また、雨が強くなったところで撤収しました。
今回の皆既日食は、惨敗とは言わないけど、ダイヤモンドリングやコロナが見られなかったことを考えて、引き分けってことにしておきます。
次回に持ち越しです。
まだ、皆既日食への挑戦は続く・・・。
ああ、そうだ。
ちなみに、南十字星は次の日の明け方に早起きして見ましたよ。


