一本菊 中-29 | コロリンの御伽草子-2

コロリンの御伽草子-2

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御伽草子 一本菊(ひともとぎく)中-29

(・・・宮なんどいらせ給ふなるに。なんめひげに もてな)
し まいらせんと。おほしめし候はんも。ひん なかるべし。しばらく出させ
給へ。見ぐるしからぬ所に いらせ給へ。こゝ。しゆりして まいらせん
と あり。けふは 日のよく候なるに。いまと申せば。おりふし。さへもん
のすけ。みやぎなんども。さとへ出てなし。ごんのせうしやう ばか
り候けるが。宮に申て。しづかにこそと申ば。宮には あれより申
させ給へ。ちかきほどの たち候へば。やがて車 やりよせ。なやまし
げに おはします人を。親子して くるまに のせまいらする。ごんの
せうしやう。あはたゝしき心ちしながら。御ともに まいりぬ。鬼神に
とらるゝ心にて。四でう あたりなる所の かたおりどに。ざしき
しつらひたる所也。是は わたらせ給ふべき所かと 心うく。人はあ
らばこそ。宮の御かたへも かくとも申べき。をしこめられて。かど

しゆり=修理

大変です。
姫君は継母親子に、
拐かされて、
押し込められてしまいました。
風前の灯火です。
コロリン師匠