小町草紙-44,45 | コロリンの御伽草子-2

コロリンの御伽草子-2

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よろしくお願いします。

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小  町  草  帋

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(・・・くれはとり。)
あやはかなきみの いつか身
の ゆくゑを とをたうみ。さよ
の 中山 こえやすし。うきに
も かこつは いのちなりけり
草のまくらに かたふきて

 たびねする
  このした露の
    そでに
      だに
  しぐれぬるなり
    さよの中やま

と。ゑいじけるこそ やさしけ
れ。いかなる つみのむくひにて

かゝる うき身の たびをす
るがなる。うつのやまぢを
こえにけり。むかしは 夢か う
つゝの 山ちを。あともみ●(え)
ぬ つたの ほそみち かきわ
けて。くさの●(た)もとも しほ
れけり。今は また なにをか
身にも まとへんと。なく/\
おきつの はまちどり。きよ
みがせきに つきにけり。ふじ
の たかねに たつけふり
を ながめ。こぎゆくふねを
みほのうら 松はら こゆる

あやはかなきみ=「くれはとり」を受けて「あや」。「あやはかなきみ」は、文無し儚き身か?
とをたうみ=遠江、問う身
さよの 中山=小夜の中山、静岡県掛川市佐夜鹿に位置する峠
かこつ=託つ、不平を言う、口実にする、かこつける
たびをするがなる=旅をする、駿河なる
うつのやま=するかなる うつの山への うつゝにも ゆめにも人に あはぬなりけり
  伊勢物語9段
なく/\おきつの=ことゝへよ 思おきつの はまちどり なくなくいでし あとの月かげ
  新古今934定家
みほのうら=三保の浦、静岡県清水市清水港の海岸、舟を見るに掛かる

御伽草子が書かれたときは、
富士山は煙上げてたのかなぁ~?
コロリン師匠\¤\᡼\¸ 4