小町草紙-18,19 | コロリンの御伽草子-2

コロリンの御伽草子-2

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小  町  草  帋

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(・・・しよぶつも。たすけ た)
まはざるらんと。おもひつゝ
おりふし をのゝほそみち。
かきわけて くさのとぼそ
を うちならし。いにしへの
いろこのみの。をのゝこまち
は。これに わたらせたまふと
とはれければ。はつかしや こ
はそもゆめか。うつゝか。まほ
ろしか。いかなる人にて まし
ませば。いやしき しばのとに
たけの はしらの ふしと
ころをは。とはせ給ふは。こなた
の ことか。よそのためか。なに

ごとそや よく/\おもへば。
おなし いろこの●(み)の。なさ
けも ことに ありはらの。
おもかげは なりひらの あ
(ら) はづかし わがすかた。さし
もこそ。はなの すがたも
そでかさね。にほひも ふか
き。むめごろも。たちすが
たは をみなへしの。露 をも
げなる こゝちして。おちぶる
うちにも たれにか なび
かんと。うしろめたくも お
もひしに。いつのまに かはり

をのゝほそみち=小野の細道、愛宕(おたぎ)郡の小野郷への道か? 惟喬親王隠棲の地。
とぼそ=枢・扉
たけの はしらの ふしところ=竹の柱の臥(節)所、縁語
ありはら・・なりひら=在原業平、六歌仙・三十六歌仙の一人、伊勢物語の主人公
そでかさね=袖重ね
むめごろも=梅衣
おちぶる=零落る
うしろめたく=他人の目が気にかかる、後ろ目は他人の目→後安し・うしろやすし


今回は中々読み切れませんでした。
現代の仮名遣いでは、
「を」は、単語の末尾にしか付きません。
その癖が抜けずに誤読になってしまう。
「おりふし をのゝほそみち」、折節小野の細道
「おりふしを のゝほそみち」、折節を野の細道
どちらでも通じます。
「露 をもげなる こゝちして」
露重げなる心地して
ここを、「露をも げなる こゝちして」
露をも下?なる心地して
などと読んでしまいやすい。
まだまだ修行が足りません
コロリン師匠\¤\᡼\¸ 4