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小 町 草 帋
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(・・・しよぶつも。たすけ た)まはざるらんと。おもひつゝおりふし をのゝほそみち。かきわけて くさのとぼそを うちならし。いにしへのいろこのみの。をのゝこまちは。これに わたらせたまふととはれければ。はつかしや こはそもゆめか。うつゝか。まほろしか。いかなる人にて ましませば。いやしき しばのとにたけの はしらの ふしところをは。とはせ給ふは。こなたの ことか。よそのためか。なに
ごとそや よく/\おもへば。おなし いろこの●(み)の。なさけも ことに ありはらの。おもかげは なりひらの あ●(ら) はづかし わがすかた。さしもこそ。はなの すがたもそでかさね。にほひも ふかき。むめごろも。たちすがたは をみなへしの。露 をもげなる こゝちして。おちぶるうちにも たれにか なびかんと。うしろめたくも おもひしに。いつのまに かはり
をのゝほそみち=小野の細道、愛宕(おたぎ)郡の小野郷への道か? 惟喬親王隠棲の地。
とぼそ=枢・扉
たけの はしらの ふしところ=竹の柱の臥(節)所、縁語
ありはら・・なりひら=在原業平、六歌仙・三十六歌仙の一人、伊勢物語の主人公
そでかさね=袖重ね
むめごろも=梅衣
おちぶる=零落る
うしろめたく=他人の目が気にかかる、後ろ目は他人の目→後安し・うしろやすし
今回は中々読み切れませんでした。
現代の仮名遣いでは、
「を」は、単語の末尾にしか付きません。
その癖が抜けずに誤読になってしまう。
「おりふし をのゝほそみち」、折節小野の細道
「おりふしを のゝほそみち」、折節を野の細道
どちらでも通じます。
「露 をもげなる こゝちして」
露重げなる心地して
ここを、「露をも げなる こゝちして」
露をも下?なる心地して
などと読んでしまいやすい。
まだまだ修行が足りません。