猫
ねこのさうし-26, 27
(・・・だんかうす。其)中に ふんべつかほ する ねずみ。すゝみ出て 申やう。しよせん 此躰(てい)ならば。いのちと 中たがひのほかは 有べからず。いかゞしては 此たびの命。のびなんと。いろ/\ ひやうぢやうしたりけり。はや都の 御ふれ五十日に 成といへども。うをのほねを ひとつ はにあてず。あぶらあげ。やきとりの かざをだにも かゞず。ねこどのに 参(まいり)あはねば。じねんに ひしにゝ まかりなるなり
いのちと 中たがひ・・=命と仲違い、命を捨てるしかない
かざ=香、漂うにおい、かおり
かゞず=嗅ず
じねんに ひしにゝ=自然に干死
ネズミたち、
談合で話したことは、
このままでは、
飢え死にしちゃうよ!
挿絵みたいに、
ネズミの集会、
見たら気絶するね。