よこ笛草紙-20, 21 | コロリンの御伽草子-2

コロリンの御伽草子-2

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花や鳥の写真などをアップします
よろしくお願いします。

御伽草子・よこ笛艸帋 

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(・・・わうしやう)
ゐんと申に とぢこもり 行す
ましてゐたりける。たき口が 心の
うち。ほめぬ人こそ なかりける。
たま/\ こと とふ物とては。嶺に
木つたふ さるのこゑ。まつの嵐
後枕にきけば しかのこゑ。よさ
むに よはる むしのねも。筧の水
の 絶々に。かけても ないらひぬ煙
に そめなし。うき世の事を
観じつゝ。いとゞ哀ぞ 増りける

 何とたゞ 筧の水の 絶々に
  をとつれきては
袖ぬらすらん


わうしやうゐん=往生院、祇王寺(往生院)か?
さるのこゑ=たまたま訪れるのは、猿の声
後枕=あとまくら、寝た時の足の方と頭の方、足もとと枕もと
筧=かけひ、水を引くために架設した樋(ひ)
何とたゞ・・・=何と思って、ただ筧の水の絶え絶えの音に、
   涙で袖を濡らしてしまうのだろう。


「後枕も知らず」と言う言葉があります。
物の前後がわからない、
どうしてよいかわからないと言う意味です。
「後枕に聞けば、鹿の声」は、
頭の方から、足の方から、
「つま恋ふる 鹿ぞ鳴くなる」と言う意味でしょうか。
秋は、寂しさがこたえます。
自分の所為だけど・・・。
コロリン師匠おにぎり

すこし身辺を整理しなければいけない状況が出て来て、
時間が取れなくなってきています。
1ヶ月ぐらいしんどくなりそうです。
身体も精神も健全ですからご安心を!