質問箱にこんな質問が来ました。

・・・つーか、こんなニッチな内容で「知らんのか?」っていうわけが無いw

 

で、コード演奏についてはどの動画なのかは分からんですが、他でも可能ではあります。

但しどこまでを「コード演奏」とするかは切り分けて考える必要がありますし、機材を諸々吟味する必要もあります。

以下段階踏んで解説していきます。

 

①インターバル機能を使う

とにかくカジュアルに和音を鳴らしたい!って方向け。

EWIにはインターバル機能というのがあります。

音色切り替える時に押す下のボタンですね。

これデフォルトでは-12(オクターブ下)が出るようになってますが、変更する事も出来るんです。

(SETUP→In→Fd→TRANS押しながら上下ボタンで数値変更)

 

ここを-5にするとソの音が出るのでパワーコード、つまり調に関係無く当たってくれる和音になります。

「ドソ」では無く「ソド」にしてるのは、吹けば分かりますが上の音に耳が引っ張られて物凄く演奏しにくいので。

 

よしめめはここは-12だとオクターブ下の音がうるさい(4000sは音量調整出来たのになぁ)ので-5に設定していつでも簡易的に和音出せるようにしてます。

たった1音和音になるだけでも結構違うんですよねぇ。吹き始めのアタック感を強烈に差を付けたりベンドでぐいんぐいんしながら吹くと「!?」って反応もらえるので楽しいです。

 

 

②オシレータで和音を作る

調性なんて関係ねー!って方向け。

例えばキー(調)お構いなしで良いという事なら複数のオシレータを持つ外部音源を繋げてピッチを

OSC1→-5

OSC2→0

OSC3→+4

にすれば簡単に和音になります。

但しこの場合は当然のごとくOSC3の音がメジャーでもマイナーでも合ったり合わなかったりする事になります(単なる音高差だけなので)。

まぁ「そんなの関係ねー!」って行くのもロックでカッコいいかもですw

 

OSC1→-5

OSC2→0

OSC3→+5

 

にしてSus4作ってケムに巻くとかw

 

EWI USB付属のARIAも4レイヤーを各々トランスポーズ出来るため同じ事が可能です。

 

また、最初からそういう機能を持った音源もあったりします。

よしめめイチ推しのKORG minilogue xdなんかもコード機能が存在しており、これはマルチティンバー(ひとつの音程情報を音源側で複数の内部音源に振り分ける)で4ボイスを鳴らす事で③のレガート問題もありません。

 

 

③ソフトを使う

これが「調性を伴うコード」ですね。これは曲のキーとコードを指定しすればそれに追従するよう計算して音高が変わります。

例えばmajorコードでCスケールと設定すれば、ちゃんとC、Dm、Em、F、G、Am、Bm-5と計算して鳴らしてくれます。

 

但しこの場合問題となるのがレガート問題です。

ポリフォニック音源(複数の音階情報を受ける仕組み)の場合、音階情報が来たあと、次に来る音階情報を待ってしまうため、レガートに吹いても音と音の間に隙間があいてしまいます。

これを回避するためには音色のアンプエンベロープのアタックやリリースを調整する事になりますが、完全にレガートにはなりません。

この辺はうまく処理する(マスターノート用にモノフォニック音源を別に用意してレガート時の隙間が埋まってるようにする等)必要があります。

 

あと、MacであればMainstageやLogicを買うとMIDI Harmonizeerというプラグインが付属してきますが、Windowsでも同じような事の出来るソフトがあるかと言うのは知りません。

海外のフォーラムなどではAbleton Liveかなんかでやってるのを見た事があるので出来るんだとは思いますが。

 

Androidについては和音うんぬん以前に音源として使うのは致命傷なのであきらめましょう。

遅延が大きく、回避策も無いため演奏には不向き過ぎるOSです。

OSの進化を待つか、ASIOのような規格でも出来ない限り無駄な抵抗なのでスッパリあきらめましょうw

 

 

④ハーモナイザー(エフェクター)を使う

これが折衷案として一番手っ取り早いし、よしめめはこれを多用しています。

理由としてはいくつかありますが、

 ①→ちょっと物足りない

 ②→調性は合わせたい

 ③→レガート問題ェ・・・

を考えると自分にはベストではあるんですよね。

それにストンプなら踏めば即和音になるのでアドリブで突発的に欲しくなった時でも音色に関係無く使い易いし。

音源取っ替え引っ替えしても変わらず使えるのも強い。

 

問題点としては、こいつは変調系エフェクトであり、EWIもしくは音源側はノンエフェクト(特にディレイ・リバーブ)にしておかないと、残響ごと和音となってうるさいため、別途後段に空間系エフェクターが必要になるところぐらいでしょうか。

リバーブ薄い時はお構いなしにEWIの後ろにこいつ挟んで使ったりもしてますし、まぁストンプなんて「増やせばいい」ので瑣末ごとですがw

 

ハーモナイザーについては

https://ameblo.jp/yoshmeme/entry-12544277500.html

コチラの記事参照してください。

 

この記事の後発売となったので記事にはありませんが、+2音ハモり追加の出来る高品位マルチならばHEADRUSH MX5も当然使えます。

自分はちょこちょこパラメータ弄る事も多いため、ノブにアクセスしやすいストンプずらり派になってますが、コイツはガチの高品質なのでここぞって時はこれ使ってます。

 

 

値段が高い?

ディレイとリバーブとハーモナイザーでトントン、将来的に増やすであろうストンプ考えたらお釣り来ます(マジで)。

 

 

とまぁ、MIDIハーモナイズも含めてハーモナイザーも込みの話になっちゃいましたが、答えとしてはこれで良いんだろうかw