南京事件 「証拠写真」を検証する 東中野修道、小林進、福永慎次郎 | 読書は心の栄養

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主に自分の最近読んだ本の忘備録

この本は南京事件についてよくまとまっていると思います。
特に、証拠写真と呼ばれるものについての検証がしっかりしている。

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戦争は独りでするものではない。
必ず相手がある。
日本軍だけが勝手に相手の命を奪ったのではない。
日本軍も多くの命を奪われた。
戦争は相手を殺さなければ自分が殺されるといった、生きるか死ぬかの戦いである。
そのような戦いのなかにも戦争のルールがある。
繰り返すことになるが、戦場で法を守るものは法に守られるが、法を守らないものは法に守られないことがある。

軍服を着用し戦争法規を守っている戦闘員は、戦争法規に守られて「捕虜の資格と身分」(Prisoners-of-war status)を与えられるが、
しかし軍服を脱ぎ捨てた兵士は不法戦闘員となる。

専門的には、ラムズフェルド国防長官が述べたように
「ジュネーブ条約の定める如何なる権利も有しない」

戦闘員の資格四条件を守った合法戦闘員はその報償として、捕らえられても捕虜となり命を保証されるが、先にも述べたように、不法戦闘員はその報償を得られるず捕虜にも成り得ないのである。

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兵民分離のもう一つの理由は、人口を把握するためであった。
当時問題となりつつあった市民の食料不足を解決するには、
どうしても人口を把握しておかねばならなかったのである。
日本軍は食料を市民に放出し、市民から一人も餓死者を出さなかった。
これは日本軍の隠れた功績の一つであった。


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いろいろある写真検証から一部