創作は唯物論 | よしぞう日誌

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漫画家・イラストレーター因幡よしぞうのブログ
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僕が昔アシスタントしてた漫画家さんは、二言目には

 

「○○くん(よしぞうさんの本名)、やっぱり唯物論なんだよ!」

 

と、僕が作業中にもかかわらず話しかけてきてたw

 

その漫画家さんはかなり有名な漫画家さんで、唯物論という本も出してたのでこの話をしたら分かる人には分かるかもだけどw

 

僕的には子供のころ、「自分とは何なんだ…」と考えてた時に、コブラという漫画の中に出てきた「我思うゆえに我あり」という唯心論の言葉に感銘を受けたので、唯物論が絶対だとは思えなかったのだけど…

 

※唯物論とは「我ありゆえに我思う」という論理で、まずモノ(物体)があって初めて全てが存在するという考え方です。

 

だけどその漫画家さんが

「竜宮城などの想像上の風景も実際にある建物などを元に描かれてる」

と言ってたように、空想のモノを描く場合でも何かモデルが必要なのは確かだと思う。

 

前にルーブル美術館の美術品が日本で公開された時に僕も見に行ったんだけど…

その時ギリシャ神話を題材にした馬に跨った絵があったんだけど、そこには鐙が描かれてあったしね。

 

鐙は中国で紀元300年ごろに発明されたとされる馬に乗る時に足をかける馬具で、ヨーロッパに伝わったのは7世紀ごろなので神話時代をモチーフにした絵に描かれてるのはおかしのですw

やはり何か描く場合、実際にあるものを参考にせざるを得ないのだと思います。

 

 

ということで絵を描くには作画素材が必要なのだけど、前にブログにも書いたようにネットで見つけた写真をそっくりそのまま使うとパクリになってしまうので、作品に使える素材は昔からコツコツ集めてました。

 

ですが、これでも自分が描きたい構図の参考になるものが全てある訳では無いので少し困ってました…

 

で、ふと「それなら自分がモデルになって写真を撮って、それを作画資料にすればいいんでね?」と考えたのでした。

 

そして購入したのがこれ

 

いわゆる自撮り棒(スタンド)なんだけど、スマホにBluetooth接続してシャッターを押せるリモコンも付いてて自分をモデルにして写真を撮るにはもの凄くいいです。

 

値段もポーズ集の本を一冊買うのと同じくらいの値段(1980円)だったし…。

 

ということで早速、今日描かなきゃいけないコマのポーズを撮影。

服装もスーツを押し入れから引っ張り出してきて、描くキャラと同じような服装にしましたw

 

↓漫画で描くポーズをしているよしぞうさんw

 

ポーズだけなら資料写真が無くても描けなくは無いんだけど、やはり服のシワは作画資料があった方がクオリティが上がります。

 

スマホで撮ればクラウドを通じでパソコンで開けるので、そんなに手間をかけずに資料として使えるので、これはかなりいいです。

 

今後はこの作業方法を取り入れて頑張ります!!

 

 

ところで先日、液タブが壊れて新しいものを買ったので、本当はブログにはそのことを書きたかったのだけど…

自撮りスタンドがあまりも創作に使えるということでこちらを優先させていただきましたw

 

次回はその液タブのことを書きますね!

 

 

 

 

因幡よしぞうはマンガ・イラストレーターです。

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