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普段なら、このまま車中で寝落ちて全て見逃してしまう所なのですが。

鬼囃子に揺り起こされて、朦朧としながら会場の方を一瞥したところ、ド近眼のワタクシには見える筈はないのに、舞台で美しいヴァルキリーが戦ってる…


何でヴァルキリー:ワルキューレと思ったんだろう、でもおいさんも十羅が一番って言うてたし、呼んでるから行かなくちゃ。


という事で再度椅子を持って会場へ行きました。

ワタクシ、半分寝てたと思うんですよ。
と言うのが、起きてる時は大体要らん事を考えているのですが、口上も覚えてないし、十羅が赤い着物を着て鬼神の如く…ってあの鬼神なんですけど、とにかく勇ましく舞っていたのしか覚えてないので。


後で携帯のフォトフォルダを見たら、十羅が面を付けてるのは1枚だけで、鬼は1枚も無くて、十羅を撮影したとおぼしき残り2枚は勝利の舞いを舞ってるらしい兄チャン…もとい舞い手さんが写っていて。
なんで?


違うやん、十羅刹女は凛々しい若女の姿をした剛勇無双のヴァルキリーでしょ。
中の人など居ない!←コラ

でも、現場ではホント幸福でした。
福浦の神様ありがとう。(呼んでくださったのね)


気を取り直して、最後の大蛇まで全部見て帰りました。
相変わらず、うぞぞうぞぞ…ですよ、大蛇。

でも、蛇4匹で技は軽快でした。

港を見るとしらじらと明け初めた海。

最後に近くで天蓋を見て、飾ってあった緞帳の刺繍もちみっとだけ見て、帰途に付きました。


絢爛豪華な舞いが奉納されていたその場所は、日常の木造魚市場に戻り、神や鬼を舞ってた舞い人さん達は人に戻り…


そこに一時だけ出現する綺羅の空間なんですよねえ。