アムウェイビジネスはここからどう変わっていくのか? | 夢を見るなら最後まで by 山崎義幸

夢を見るなら最後まで by 山崎義幸

山崎義幸の日常、気づきなどをつぶやいていきます

ひさびさにブログを書いてみる


というか

いろいろ話が入ってくるのをみて

今ここで書いておかないといけないのかなと思って書き出してみた。


もちろん話題はアムウェイの事

去年の行政指導の一件もすべて大きな流れの一部なので一度整理でもしておこう。


業界外の方も読まれるかもなんで簡単に説明しておくと、

アムウェイビジネスというのは1959年にアメリカで誕生したネットワークビジネスと総称されるMLM(マルチレベルマーケティング)の元祖で

その後現在に至るまで数十万社のネットワークビジネスが世界で誕生してきた歴史があり、2023年現在世界売り上げ7700億ドル1兆1500億円

直接販売では数十年間不動の1位の企業だ。


このネットワークビジネスとは消費者である会員の方々がお客様に製品を販売したり、同じように会員を増やす事で売り上げをあげるビジネスモデルで

基本的にはそのメーカーのプロダクツを消費者に届けるいわばマイクロフランチャイズのようなビジネスのこと。


1960年代から80年代にかけて北米でブームになり、その後世界中に広がったこのMLMはある意味社会現象にもなり、アムウェイに至ってはアメリカでは現役のレーガン大統領及びブッシュ元大統領、クリントン元大統領までビジネスミーティングに招聘できるほどに成長した。


その結果アメリカの小学校の教科書にもアムウェイビジネス自体がモチーフになるような取り上げられ方をするようにもなった。


その背景からネットワークの企業は無数に誕生し、その競争は激化してアムウェイのような後からスタートした人でも努力次第で先行者をも追い抜くことができるブレイクアウェイ方式から、より投機的な利益先行型のほぼマネーゲームのようなバイナリー方式へとネットワークビジネスは移行してきてしまった。


そうなるとメンバーを集める事が主目的になり

プロダクツを販売するよりビジネスの成功のためにプロダクツを購入する形態に特化していくのも自然の流れで、

気がつくとプロダクツ自体存在しないような、旅行ができるとか携帯のSIMカード、金融商品(これは限りなく黒に近いグレーだけどねw)にまで広がりSNSを通じてよりたくさんの情報弱者向けのビジネスが蔓延るようにネットワークビジネスは変化してしまった。


当たり前だけど、収益性と原価率は完全に相反するので、

アムウェイより儲かるという事は原価率が下がるからその企業の製品の質はそれに見合うレベルになるわけで、

そのビジネスのリピートオーダーはビジネスがドライブしている期間のみ回るというポンジスキームともはや変わらないものになってしまっている。


実はアムウェイもたくさんの批判が来るのもここの部分の誤解が多い。


アムウェイビジネスとは優秀なプロダクツ、しかもお客様が満足いただけなければ全額購入金額をお返しするという100%現金返済保証というものをつけている高品質な製品を扱えるものなのだが、


問題はビジネスをやっているメンバーが本質を理解せず、顧客の創造ではなくメンバーをただ増やせばいいというブレイクアウェイという健全なビジネススタイルを自らバイナリーのように進めている事だ。


こんな長文だれも読まないかもだけどww

気にせず書き進んでみよう。


ネットワークビジネスはデジタル革命が起きる前

にその効率性と個人の起業を簡単にスタートできるという点で革命的だった。

(ロバートキヨサキの貧乏父さん金持ち父さんにも紹介させれてたりね)


ほんとうに優秀な製品であればその愛用者が直接知り合いにプレゼンするために、

消費者に必要な情報を届けられるのでマスコミからの発信のような浅い情報ではなく

本質を伝えられる為にしっかりとした売り上げを、しかも継続的に作ることが出来るのだ。


だから現時点でも

サプリメント、浄水器、空気清浄機など世界のマーケットの中でもこの3種類は売り上げが毎年世界一となっているのがその証拠。


僕が知る限りネットワークビジネスにおいて世界マーケットをとってるような企業はアムウェイ以外どこにもない。


これは間違いのない事実だ。


長い前置きは終わり

そろそろ問題にフォーカスしていこう。


去年起きた行政指導やアムウェイに関してのネガティブなイメージはどこから来るのか?


◇会員登録は無料

◇解約は自由にできる

◇製品には100%現金返済保証が付いて在庫を抱え込む必要もない

◇通常のビジネスを起業するのと比べてリスクの面では全く無いに等しい


であるにも関わらずこういったマイナスイメージは

日本人の特性もある自己責任という概念の薄い社会の中で起きてくる特殊性もあるが、


1番の問題は一部の人にとって

スタートする時に思う「アムウェイで得た収入で自己実現したい」というものから

「アムウェイの中で成功したい」という、手段がいつままにか目的にすり替わってしまう事が大きい


これはどの国にもある事だけど

特に日本のアムウェイはショービジネス的な側面が大きく進化した面があるからだと思う。


そうなると

どうしてもタイトルをとりたい!

という思いの中に経済的合理性が無くなったり、

顧客の創造もせず会員だけが買い込んだりしてタイトルを取り表彰されたり表彰を煽るだけの体質があった事は否めないだろう。


これに関してはこれから大きく体質改善が行われるはずだ。


ただ

ここで敢えて誤解を恐れずに僕の考察をお伝えすると

このデジタル社会において、従来通りのやり方のMLMはすでに難しい局面に来ていると思う。


その理由のひとつは

SNSで友達からビジネスが伝わってくるというビジネスモデルのコモディティ化だ。

しかもそれらのビジネスの質の低下が著しいこと。

そして

世の中のDXにおいてB to Cのビジネスモデルが大きく進化したこと


僕の予想では世の中に残るのは


◇ほんとうにそこでしか買えない市場の中で優位性のある製品を持つ企業


もしくは真逆に

◇短期決戦でメンバーのみを集め短期で収益を上げ逃げ切るモデル


この2つだと思う。

後者のサイクルは創業から10年のピークが5年、3年と短いスパンになるだろう。


では前者のビジネスのニーズはどこにあるのか?

それは

かけた時間を無駄にしない資産形成型のビジネスであり投機的な収入とはちがってゆっくりとした豊かなコミュニティとともにある学びの多いものが選ばれるようになるはずだ。


アムウェイは今後より時間軸の長い資産形成型のビジネスに進化していくはずだ。

そこにはこれからニュートリライトによるマイクロバイオームという最先端のプロダクツが導入されより愛用者を着実に増やしていくというヘルスアンドウェルネス企業に変化していくだろう。


ほんとに長文のブログとなってしまったが

この移行期において過去のビジネスモデルから思考をなかなか変えられないリーダーも多いと思うが、彼らも少しずつ進化していけるはずだ。


予言しとくけど

これからMLMのほとんどが衰退して一攫千金的無いものほど業界から退場していくはず。

 

アムウェイはここから5年くらいかけて過去のイメージを一掃し、新しいフェーズに変わって行くだろうね。


こないだXにも書いたけど

こんな時期はいろんな噂が飛び交うけど

噂なんてものは話す本人のバイアスが必ず入るものだからね

出来るだけ噂からは距離を置くこと。


そして

もう一度基本に戻って10年先を見越した資産形成のためのアムウェイビジネスを理解すること。


これから10年世界はめちゃくちゃ変わるけど

日用品ビジネスってほんとに強いよ😊