今日から２月に入りましたね～！
もうすぐ節分もあるし、
新しく始まっていくという感じがしています☆
今日は性教育について、私の思いを書いてみたいと思います。
私は以前、産婦人科に勤めていたこともあり、
性というものは身近なテーマでもありました。
産婦人科に来られる方は、
幸せな妊婦さんももちろんたくさんいますが
そうでない方もなかにはいるんですね。
いろんな事情があって予期せぬ妊娠をした方とお話をすることもたくさんありました。
今産んでも育てる余裕がない、育てたくても育てられない、という方もおられます。
泣く泣く赤ちゃんを手放し養子縁組をする、という場面にも立ち会ってきました。
事情や背景は本当に人それぞれです。
いろんなお話を聞いていていつも感じるのは
彼女たちだけの責任ではない、彼女たちを責めることはできない、ということ。
相手の問題、社会の問題、家庭の問題、教育の問題……
いろんな問題を目の当たりにします。
私自身も、若いころに中絶を経験しています。
そのことで長い間自分を責めたり、相手を責めたり、
辛い思いをしてきました。
こんな自分が妊婦さんのサポートをしていていいのだろうか、と感じることもありました。
でも徐々に自分と向き合い、
さらに性についての学びを深めていくと、
自分を認めることができたし、さらに
「世界中には宗教や文化の違いで様々な考え方があるけれど、日本の性教育ってすごく遅れている」
ということを知りました。
なんとなく、中絶してしまった自分は、命を粗末にしてしまうような悪い人間だ、
という感情がずっとあったんですが、
SRHR（Sexual and Reproductive Health and Rights）
日本語で「性と生殖に関する健康と権利」
というものがすべての人にはある！ということを知り、
すごーくほっとしたことを覚えています。
SRHRっていうのは、
性や子どもを産むことに関わるすべてにおいて、
身体的にも精神的にも社会的にも良好な状態、
自分の意思が尊重され、
自分の身体に関することを自分自身で決められる権利を意味するのだそうです。
こうやって聞いてもピンとこない方多いかもしれませんね。
最近ではLGBTQについて、テレビ番組でも伝えられることが多くなってきて
その辺りについてはだいぶ世の中の認識が変わってきているかと思いますが、
そのほかにも性についてまだまだ知らないこと、知っておくべきことが多いことを実感しています。
その中でも私が特にたくさんの人に知ってほしい！伝えたい！！と思ったことは
「性的同意」についてなのです。
性的同意という言葉、知っていますか？？
性的同意とは、セックスやキス、体に触れるといった性的な行為をする前に
お互いが確認するべき同意のことを言います。
これを日本人は小さいころから学んでいないせいで、
性被害に及んでしまう、性被害にあってしまう、
ということがとても多いんじゃないかと感じています。
他にも妊娠や出産、中絶についての知識ももちろんそうですし、
避妊の方法も色々あること、結婚や出産の自由などなど、
性についての知識はすごーくすごーく大切なはずなのに、
学校や社会の中で教えてもらう場面があまりにも少ないと思っています。
最近は性教育ブームが起こり、
性教育に関する本がたくさん出版されたり、
テレビ番組でも取り上げられたりすることがありますが、
こういった情報は自分から意識的に取りにいかないと入ってこないですよね。
性教育について、世界的に比べても
日本はものすごく遅れているそうです。。
残念過ぎる。。
でも性教育の波は来ているので、
これから日本の社会も教育も変わっていくはず！！！