ドラマのコウノドリを見て思ったこと。(長文ですが、是非ともお読みください) | 難病よっちブログ

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難病と糖尿を抱えた悲運の(でも、本人は至って幸せと思っている)男のブログ

今日もご覧になっていただき有り難うございます。難病よっちです。

4月24日に放送されました、コウノドリを見て
思ったことを綴りたいと思います。

我が家には今子供が2人います。

6歳の長男と4歳の長女。

しかし実は順調なら、もう一人、1歳になる次男がいるはずでした。

無事に妊娠して、経過も順調でしたが、
ある時、産婦人科医より
「赤ちゃんの体重や大きさが増えてない!」
と、言われました。

遺伝子異常ではないかというお話でしたが、
検査をしても結果が出る迄には、時間がかかるとのこと。

検査結果は1週間から10日程度かかり、
その日数を経過すると、堕ろすことは出来ず、
通常分娩まで、見届けるしかないとのことでした。

しかもこの週数で胎児の大きさが増えないのは、
遺伝子異常が75%あり、その場合、死産が多い。
また、普通に産めたとしても1年生存率がほぼ0という
衝撃的なお話しをされました。

そこで、堕ろすか、そのまま産むかという決断を
我々夫婦には課せられました。

おそらく、人生であれほど悩み、泣いたことはなかったです。

というか、今後も無いのではないでしょうか?

夫婦での話し合い、母や義母家族等への相談等もしました。

もう、壮絶でした。

命の選択をしなければならない。

もしかしたら、無事かも知れない子を殺すことになるかも。

そんな想いもあり、悩みに悩み抜きました。

たった数日間でしたが、長い長い時間でした。

結論としては、堕ろすことに決めたのですが、
この判断は正しかったのか?間違いだったのか?
それは誰にも分かりません。今でも分かりません。




たまたま、今日のお風呂で、
妻が「下の子が出きるとしたら男の子と女の子のどちらが良い?」
と、子供達に聞いていました。

すると
長男は弟❗
長女は妹❗
と見事に別れた回答をしてくれました(笑)。

ドラマでも、
赤ちゃんを産むことは奇跡
との台詞がありましたが、
本当にそう思います。

長男も長女もそうでしたが、
あまりに順調で、無事な出産を経て、すくすく育つので、
頭では分かっていたものの、
気付かない、忘れてしまっていた事でしたが、
妊娠、出産は本当に偶然というピースががいくつも
幸運に重なり、出来上がる奇跡なんだなと
ドラマを見て改めて気付かされました。

私達夫婦はこの子に名前を付けてあげました。
出生証明書は無いけど、
間違いなく、我々夫婦の元に授かり、
命を宿してくれたので。

私達はその子に
私達夫婦をそして、子供達も含めた、
家族をいつまでも、いつまでも、
明るく照らしてくれるような、
存在にと言うことで、
「ひかり」
と名付けました。

ひかりの出産では不思議なことがありました。
堕ろすと言っても、通常の分娩と何ら変わりません。
促進剤を使い、出産を促し、産むのです。
妻は見れませんでしたが、
私はひかりの姿をしっかり見ました❗
小さな、小さな赤ちゃんでしたが、
本当に綺麗で、「どこが遺伝子異常?」と
疑ってしまうほどでした。

私は号泣も予感していましたが、
ひかりの姿を見て、あまりにも綺麗で、
可愛らしく、涙の一滴も出ませんでした❗
何か、神々しい存在を見たような感じで、
あれは、凄く不思議な体験でした。

これから、妊娠、出産を控えている方、
もしくは、そういった家族がいる方、
そうでない方も、
人間というのは、
皆奇跡の上で存在し、掛け替えの無い存在なのです。
ですので、
どうか、
どうか、
ご自愛下さい。

コウノドリは優しい気持ちになれた、良いドラマでした。

ではでは。