中学3年生向けに国語講座を行いました

大学では国語科のゼミに入っていたので国語を教えるのは好きです


昨日、塾で中3生の200字作文を添削していて
衝撃を受けました。




模範解答や生徒の答案をそのまま写真に載せられないので、模範解答を一部抜粋
(一部変えています)

問「異文化の人とコミュニケーションを取るときにどうしていきたいか」
言語に限らず、コミュニケーションではどのようなことをしていくべきか、気をつけていくべきか?

ということを踏まえて作文するものでした


模範解答では書き出しが

「私は以前、中国人の友人宅で食事を一緒にさせてもらいました。私は全て食べたのですが、中国では少し残すのが礼儀なようでした。
私の場合は笑い話になりましたが、そうならないこともあります。

筆者も述べているように〜〜

このように文化の違いを理解することが大事だと思いました。」

のようになっていました。
一字一句正確ではありません。

、、、
、、、
、、、



気持ち悪くないですか?
1段落 具体的な体験
2段落 感想?意見
3段落 主張
え???なにこれ???ってなりました笑


とはいってもこの書き方って小中学校の作文指導でずっとやってきた書き方なので、子どもを責めるようなことはできません。


ただ論理立てて書かれていないこの段落構成を正解とする方がおかしいのかなと感じています。


この段落構成のメリット
書き慣れている分、書き進めやすい

デメリット
読む方を困惑させる
→どこまでが主張で意見なのか分かりにくい

同じ内容を繰り返す可能性がある
→僕は頭痛がする。頭痛とは頭が痛いということである。つまり、頭に痛みが走っている。
という書き方になりかねません。





こういった意見分の場合
1段落 意見主張
2段落 具体例
3段落 結論
の形で書くのがベストでしょう

模範解答を添削

「私は異文化の人とコミュニケーションを取る時に文化の違いに気をつけていきたいです。理由は文化が異なると日本では普通のことが失礼な行いとなる可能性があるからです。

以前中国人の友人宅で〜〜

筆者も述べているようにコミュニケーションは言語だけで成り立つものではありません。私は今後、相手の文化の背景を考えていきます。」


のようになります。

このようにするだけで内容の繰り返しも起こらず、ずっと読みやすい文に変えることができます、、
残念ながら当塾でも模範解答のような教え方をする先生がいるようです。
残念に思います。







実際わたしが指導した生徒は添削例の書き方をしたところ、先生から「クラスで1番上手に書けた」子として紹介されたところです。


残りの時間も少ないなかでできる限りのことをわたし自身もしていきたいと思います。