『ここに居てよかよ』 | 言魂書家『西山嘉克』の感動日記 【一期一会】

『ここに居てよかよ』

12/26、とても大切な方の訃報を受けた。



久々にちぎれるように泣き叫んだ。。。



僕にとって、父のように大切な方。

嬉野温泉の山木屋旅館の滝野康憲さん。


康憲さんは、僕の人生を変えてくれた人。





20代半ばの頃、

阿蘇での修行を終えた僕は

その後どこでどう生きるのかを決められずにいた。


当時、出張で何度か訪れていた嬉野。

その度お世話になっていた山木屋旅館の

ご主人の康憲さんと女将さんのゑむ子さん。


康憲さんが僕に言って下さった。


「よかよ。」

「西山君の次が決まるまで、好きなだけここに居てよかよ。」




今になって思うと

僕は10代の頃も20代の頃も

ずっと自分の居場所を探して

日本中、世界中をさまよっていた。


その僕が一番欲しかった言葉をくれたのが康憲さんだった。





山木屋旅館に居候させて頂き

書き下ろし館というお店も持たせて頂き

3年間どうしようもないくらいにお世話になった。。。





康憲さんにもらった一番の宝物は

『自分が今居る所が、自分の居場所』だという事。



今居る場所で

ちゃんと愛されているという事。


日本世界放浪の旅の果てで教わった

とても大事な事。





僕にとってとても偉大な存在、康憲さんと出逢えた事が

ありがたくてたまらない。


僕も人に

居場所を示せるような


康憲さんに誇れるような

そんな生き方を貫いていきます。




あなたから

もう十分過ぎるくらいに

頂いているけれど。。。




もう一度だけでいいから

一緒に美味しいお酒を呑みたかった。。。




成長した僕の姿

僕達の姿を

生きながら

見て欲しかった。。。




今の僕にも

最愛の家族がいます。


僕の人生も今日終わる可能性があります。


「泣いてダダをこねている時間があるなら

ちゃんと大事なモノを大事にしなさい。」


そんな風に叱られそうですね。




ここからの僕の人生を

天国でゑむ子さんと一緒に見守っていてください。


あなたと出逢えて、あなた達と出逢えて僕は本当に幸せ者です。



出逢ってくれて本当に本当にありがとう。