その場しのぎ。 | 北海道の中標津から

北海道の中標津から

北海道は中標津(なかしべつ)から楽器屋スタッフが
日常の呟きを「超」マイペースでお届けします。

どうも。いつもの管楽器リペア担当 「 E 」 です。

いやぁ・・・やはり頻回な更新はどうやら自分には無理なようですね・・・
今見たら前回はバレンタインデーの更新という有様。
そして未だバネ指はそのままです。

先月末から、サックスはソプラノ~バリトンまで満遍なく。
特にテナーは3本、未修理2本。
フルート全タ1本、未修理3本、
ファゴット約半数交換、
この先もフルート、ホルンなどなど目白押しで修理が待っています。

ちょっとは道東のリペアマンとして認知されつつあるのかな?
嬉しい悲鳴がちょっと本気の悲鳴になりつつある今日この頃・・・


今回はちょっと残念に思う事がありまして更新を致します。

イメージ 1


これはある学校のサックスのキーからタンポを外したところです。

ラック(接着剤)がほぼゼロ!
(まぁ、セ○マーの出荷状態でも似たようなモンですけど・・・)

そんな事より、タンポにくっついてる物体・・・

「厚紙」です。

なんの変哲も無いただの厚紙です。

どうやら、これでタンポの角度を変えて音孔に合わせているらしいのです。
勿論この状態では再調整も不可能。

時間の経過と共に内部フェルトが収縮・・・
結果、音孔に接触しているのは前後方向のみ。
左右方向は盛大な隙間が確認出来ました。

ラックもゼロなのでカップとタンポの裏側に空間が出来て「支え」が無く、
キー操作をすると「ブカブカ」と気持ち悪いタッチ。



・・・・これで金取るのか?・・・・

・・・・詐欺だろ・・・・・


楽器購入のサービス修理?
しばらくの間使えれば良いから、とにかくタンポくっ付けちゃえ!

ってな感じでしょうか?




何だか可哀想ですね。  楽器も。  生徒も。


「タンポの弾力が無くなったらすぐに全タンポ交換するから大丈夫!」

そんな恵まれた学校ってあるのでしょうか?


地方リペアの実情をまざまざと見せ付けられた出来事でした。