戦国最後の大戦である「大坂の陣」!


「冬の陣」「夏の陣」が行われたこの戦を語る時に、

絶対に外せない史跡が、

「茶臼山(ちゃうすやま)」です!



この小さな山は、

「冬の陣」では徳川家康、

「夏の陣」では真田幸村、

この両雄の本陣となった、

「大坂の陣」に超ゆかりのある場所なんです!


大坂城や真田丸との位置関係を見てみると、

こんな感じ!



大坂城からは約4km離れていて、

歩くとだいたい1時間の距離にあります。


先日ちょうど、

茶臼山に隣接した天王寺公園で、

「天王寺 真田幸村博」という、

歴史イベントに出演してきたので、

それに併せて再訪してきた次第です!


イベントでは、

歴史ドラマ好きの松村邦洋さんや、



真田幸村の御子孫である真田徹さんなどと、



共演させていただきました!


度々ご一緒する徹さんとは、

僭越ながら、もう友達みたいな感じです(笑)


さてさて、

「冬の陣」は籠城戦を選んだ大坂城ですが、

合戦後の和議で徳川方によって堀を埋められ、

「夏の陣」では籠城戦が不可能になり、

野戦あるのみとなりました。


そして、

幸村さんが本陣に選んで徳川本陣へ突撃し、

家康さんに切腹を覚悟させるところまでの活躍を見せ、

「日本一(ひのもといち)の兵(つわもの)」

と称されたのです!



山自体は非常に小ぶりで、

1分ほど登れば、



すぐ山頂にたどり着きます!



山頂の広さは、

居酒屋の一番デカイ宴会場くらい。



実に狭い!


まさに野戦の時の陣地という趣です。


元々は豪族の古墳だったそうで、

南側には「河底池(かわぞこいけ)」があります。



8世紀頃に、

和気清麻呂(わけのきよまろ)によって行われた、

治水工事の失敗で出来た、

池だと言われているそうです。



イベント時だったので、

BASARA系のコスプレイヤーの方がいらっしゃいますね。


兜にスーツの私が馴染める、

珍しい現場でした(笑)


ちなみに、

茶臼山の北側には、

「一心寺」というお寺があります。



こちらには、

「夏の陣」の時に、

徳川軍の先鋒として戦って討ち死にした、

本多忠朝(ただとも)のお墓があります。



忠朝さんは、

徳川四天王の本多忠勝の息子なんですが、

「冬の陣」の時にお酒で大失敗してしまいました。


そのミスを挽回するために、

「夏の陣」で奮戦するのですが、

討ち死にをしてしまったわけなんです。


忠朝さんは亡くなる直前に、

「気をつけなきゃいけないのは酒だ!
 私の墓に来た人は絶対に酒嫌いになるから!」(意訳)

と遺言したそうです。


江戸時代から、

“酒封じの神”として知られるようになった、

忠朝さんのお墓の周りには、

お酒を止めたいと思っている方々の願掛けが、

グルっと一周取り囲んでおります。





私はジョッキ一杯で、

だいぶ気持ち良くなっちゃうくらいなんで、

あまりお酒とは縁がないのですが、

もしお酒と縁が深すぎて、

少し疎遠になりたいと思っている方は、

忠朝さんの力を借りに行ってみてはいかがでしょう。


そして実は、

一心寺をさらに北に進むと、

幸村さんの最期の地である「安居神社」があるのですが、

それはまた別の記事で~!




またね。