真田幸村のお父さんと言えば、

前々回の「沼田城」や、

前回の「名胡桃城」などでご紹介した、

調略を大の得意とした真田昌幸です。


昌幸さんは真田家の当主として有名ですが、

実は三男だったので、

元々は真田家を継ぐ予定はありませんでした。


はじめに真田家を継いだのは、

昌幸さんのお兄さんにあたる、

真田信綱(のぶつな)でした。


その信綱さんが居城としたと言われるのが、

今回ご紹介する「真田氏館」です!



これまた良い天気っ!


さて、

幸村さんのお父さんの昌幸さんには、

兄がいたということなんですが、

ザックリ家系図を書くとこんな感じです。



昌幸さんには兄が二人いまして、

一番上が信綱、

二番目が昌輝(まさてる)と言いました。


知略家の昌幸さんは有名ですが、

長男の信綱さんも優秀だったようで、

幸綱(別名 幸隆:幸村の祖父)が隠居した後に、

真田家の当主として、

幸綱さんと同じように、

武田信玄や勝頼の家老を務めたそうです!


そして、

真田氏館を築いたと言われております!



しかし、

ここで真田家にとって、

超絶特大ピンチが訪れます。


なんと、

織田×徳川連合軍と武田家の大合戦である、

「長篠の戦い」(1575年)で、

真田家の長男・信綱と次男・昌輝が、

討ち死にしてしまったのです!


真田家のピンチを迎えた真田幸綱は、

武田信玄の母方の一族である、

武藤家の養子に行っていた、

武藤昌幸に真田家を継がせることにしました。


こうして、

希代の知将・真田昌幸が誕生しました。


兄の無念を継いだ昌幸さんは、

後に徳川の大軍を2度も撃退した、

上田城を築城するまで、

兄の形見となった真田氏館を、

使用したとも言われています。


さて、そんな真田氏館は、

現在も「御屋敷」と呼ばれ、

公園として整備されております。



小規模でシンプルな城郭ながら、

中世の館の姿が、

ほぼ完全な形で保存されている、

一見の価値ありの城跡です。


縄張り図はコチラ!



方形の縄張りに3つの虎口、

周囲には土塁が巡らされ、

搦手(からめて)方面には、

大沢川が流れ天然の堀となっています。



大手門(地図だと右下の門)は、

内側にめり込んだ珍しい形状になっています。



このような形にすることで、

大手門を攻める敵を、

死角を無くして、

様々な角度から攻撃することができます!



小さな虎口があったと思われる東門にも、

往年を彷彿とさせる土塁が残り、





搦手門では、

敵の侵入を妨げて、

横矢を掛ける(横から攻撃する)ための、

ウネウネした通路が残されております!





うん!ワクワクしますね!


そして、

城内に巡らされているのは、



まさかのパターゴルフ場!


充実したホール数があって、

真田の郷のシニアの方々が、

楽しそうにプレーしていました。



15番ホールは「森林浴を楽しんで」!


また、

厩(うまや)と呼ばれる、

馬小屋と思われる遺構があったのですが、



何やら珍しい、

四角い空間が造られています。



この空間にも、

パターゴルフの旗が立っています!


打席から眺めてみると、、、



このホール、楽しそうねっ!


カービィボウルを思い出しました(笑)


城内にはその他、

皇太(こうたい)神社が祀られております。



新築した上田城に昌幸さんが移る際に、

これからも真田氏館が領民から慕われ、

いつまでも荒廃しないように、

という願いを込めて建立されたそうです。


そして、

御屋敷公園の隣には、

真田氏歴史館が建っております!



ここには真田家関連のお宝が、

ズラッと並んでいます!


展示物は撮影禁止なんですが、

私が訪れた時には、

真田幸村が大坂の陣で着用していたという、

甲冑や軍旗などが、

ちょうど特別展示されていました!


提供者は真田徹さん!


今月も大阪のイベントでご一緒する、

真田幸村の御子孫の方でございます。


期間限定だったので、

非常にラッキーでした!


撮影OKの場所には、

ドラマに関するものも展示されています。



真田太平記!



大河ドラマ「風林火山」!



舞台「真田十勇士」!


あ、三津谷くんのサインがある~。


同じ事務所の青森出身の俳優さんで、

番組やイベントなどで、

何度かご一緒させてもらっています。


この舞台は観劇させていだいたのですが、

三津谷くんは筧十蔵を見事に演じていました!


さて、

歴史館の外に出てみると、

見慣れた被り物が!





ヘルメットを加工して作ったものみたいです!


軽くてうらやましい!


お腹が減ったので、

歴史館の向かいの真田庵で一服。



おはぎ・そばすいとんセット 700円!


わたくし、

お蕎麦には目がなくて、

さらに変わり蕎麦系のものが大好きです。



香りは蕎麦だけど、

食感はすいとんという、

変わった組み合わせがとても美味しい!



さらに、おはぎたち。


黒ゴマと味噌とホカホカご飯…


想像してください…


そうです!その味です!


とても美味しかったです!


来年の大河ドラマが、

「真田丸」に決定したということで、

館跡や歴史館、真田庵にも、

多くの人が訪れていました。


「長篠の戦い」で志半ばで散った信綱さん、

その形見となった真田氏館は、

後を継いだ弟の昌幸さんが願った通り、

全く荒廃することなく、

人から愛される城跡になっています。




またね。