また朝までポケモンをやってしまった・・・。


眠い!





☆3月8日生まれ☆

「決断力があり完璧主義者の高村光雲タイプ!せっかちで無理しがちなところも?」

■長所
リーダーシップ、勤勉、思いやり、判断力、癒し系

■短所
視野が狭い、落ち着きがない、傲慢、落ち込みやすい

(参考図書:「誕生日大全」主婦の友社)

■3/8生まれの歴史上の人物
【高村光雲(たかむらこううん)】(1852年)

江戸末期生まれの彫刻家、光雲さんです。
「知らない!」と言ってしまえばそれまでなんですが、皆さんきっとこの人の作品を知らず知らずのうちに見ていますよ。
代表的な作品は何とあの「上野の西郷隆盛像」!
(そして皇居前広場の「楠公(なんこう=楠木正成)像」の頭部!こちらはそこまで一般的ではないと思うのでカッコ付)
銅像を実際にジロジロ見てみると、かなりリアルなことに気付くんですよね。
そして西郷さんの目線の先にはヨドバシカメラがあります。
「店内はペット禁止です」と言われたみたいな配置になっています(笑)。
光雲さんの地元も上野あたりなので、自分の作品が育った土地の名物になっているなんてイイですよね。
江戸末期に生まれて幕末・明治維新の動乱を潜り抜けるわけなんですが、実は彫刻界にも激しい動乱があったそう!
元々「木彫(きぼり)」を生業としていた光雲さんだったのですが、明治の流行は「牙彫(げちょう=象の牙を使う彫刻)」。
象の牙って彫りやすくて色付けすると独特な味わいがでるそうで、当時は牙彫を持ってるとオシャレでカッコよかったみたい。
そんなご時世に、光雲さんは牙彫を断固拒否・・・!
牙彫で注文をしてきたお客さんに「木だったらいくらでも彫ってやる」と言ってしまう始末。
本人曰く「細かな作業が苦手だから」ということらしいんですが、木彫師としてのプライドが見えてきます。
しかし、さらに困ったことが光雲さんに直撃・・・!
明治時代って「廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)」という運動が盛んに行われたんです。
簡単に言うと「仏教を棄てろ!神道(しんとう)を国の宗教に!」という活動。
今まで、日本古来の神様とその後入ってきた仏教はごちゃまぜになって信仰されていたのですが、これは別であるということになったんです。
何でそんなことをするかというと、「欧米のキリスト教に対抗する精神的支柱をつくるため!」と言われています。
その結果、仏教のお寺や仏具、そして仏像が破壊されていってしまったんです。
これは光雲さんにとって死活問題!
なぜかと言えば、木彫師のメインの仕事は「仏像つくり」だからです!
つまり仕事がない!
光雲さんの実力をもってすれば流行りの牙彫を作ったらバンバン売れていくわけですが、光雲さんは断固拒否・・・!
まさに達人の矜持(きょうじ=プライド)!
その後もとことん木彫の醍醐味を追究し続け、絶滅危惧種だった日本独自の木彫の技術を現代まで繋いでくれたそうです。
あの時、光雲さんが象の牙を手に取っていたら、日本の美術界(特に木彫界)の運命はガラッと変わっていたんじゃないでしょうか。
自分のフィールドで勝負し続ける光雲さんの“決断力”と“判断力”はアッパレ!
裏から見たら“視野が狭くて”“無理しがち”?
何と、オウムの作品を彫るときはオウムを飼って、猿の作品を彫るときは猿を飼っていたというこだわりは“完璧主義者”ならでは。
江戸時代まで脈々と受け継がれた木彫の技術を現代まで継承させてくれた“リーダーシップ”と“思いやり”にグッと引き込まれます。
実はそんな思いの詰まった「上野の西郷さん」、改めて見てみると心が震えてくるんではないかと思います。
上野に行った際は、是非改めてご覧になってください。
(あと皇居前広場の楠公像もね!)






またね。