戦国瓦版です。
あかいらか長谷川が、
戦国時代を始めとした歴史小説をご紹介します。
今回ご紹介するのは、
地元熊谷の作家、森村誠一さんが書いたこちらの歴史小説。
1冊1000ページ、全3巻の超長編小説です。
いくら歴史好きとは言え、
重厚濃厚な歴史小説でございます。
第1巻は、
白河上皇の院政から、平清盛の全盛期までで、
時代で言うと、11世紀末から、12世紀後半までです。
2巻に入ると、
以仁王(もちひとおう)の挙兵など、源氏が反旗を翻していくので、
ざっくり言うと、
平家がトップに登りつめて、とことん驕っていくまでの物語です。
始めの方に、
天皇家と平家と源氏の略図があるのですが、
それを取り巻く藤原氏がやたらめったら出てきまして、
とりあえず、脳内大混乱を起こします。
単純に藤原氏と言っても、
本家や分家など様々出てきて、もうひっちゃかめっちゃかです。
読みつつ、メモ魔になることをオススメします。
終始二局に分かれて対立するので、相関図的なものを作ると良いと思います。
とにかく、たくさんの登場人物が物語を盛り上げます。
その中で、平清盛が勢力を拡大していくわけですが、
僕がこの小説で好きなのは、
誰か一人が歴史を作っていったというわけでなく、
いろんな人が絡み合って、結局こんなんになっちゃいました、
という少し冷めたというか、とても客観的な視点で描かれている点です。
巨人よりロッテの戦い方が好きなのと同じです。
たまたま清盛が4番になりましたよ、というような印象なんですよね。
院政→保元の乱→平治の乱→鹿ケ谷の陰謀→治承三年の政変
と、怒涛のような出来事が続くのですが、
一人の人物の視点からだけでなく、あらゆる人物の視点から描かれているのですが、
あっという間の出来事に感じます。
ある人物が権力を持って、
それに不満を持ったある人物が次に権力を持って、
さらにそれに不満を持ったある人物が権力を持って、
まったく懲りないですよ、人間は。
自分も現代社会のその一角を担っているにも関わらず、
自分がまるで神になったかのように、
栄枯盛衰を客観的に笑ってしまいます。
だから歴史は繰り返すんでしょうね。
「藤原信頼、バカだな~w」とか思いながら、
自分もそんなことやってるんでしょうね。
1000年も前の出来事に共感できる部分が、また面白いところですよ。
「歴史上の人物はスゴイ人!」と学校で教えられますが、
スゴイと全く共感ができないんですよね。
共感できないということは、参考にしようがないんですよね。
「院政を行った後白河天皇は源平勢力を巧みに操り、朝廷の権力を維持した。」
よりも、
「後白河天皇は大好きな歌(今様)を歌いすぎて、喉を3度つぶしたことがある。オールもしたかもね」
の方が、やっぱり共感できて興味が湧きますもんね。
そういった、どこか共感する箇所が見られるところが、
この小説の面白みだと思います。
現在、2巻を熟読中です。
源氏が平家に噛み付こうとしております。
何で勝者って驕っちゃうんでしょうね。
平家も、重盛が生きてたら少しは結果が変わったのかしら。
よし、読むぞ!
またね。
あかいらか長谷川が、
戦国時代を始めとした歴史小説をご紹介します。
今回ご紹介するのは、
地元熊谷の作家、森村誠一さんが書いたこちらの歴史小説。
平家物語〈第1巻〉 (小学館文庫) | |
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1冊1000ページ、全3巻の超長編小説です。
いくら歴史好きとは言え、
重厚濃厚な歴史小説でございます。
第1巻は、
白河上皇の院政から、平清盛の全盛期までで、
時代で言うと、11世紀末から、12世紀後半までです。
2巻に入ると、
以仁王(もちひとおう)の挙兵など、源氏が反旗を翻していくので、
ざっくり言うと、
平家がトップに登りつめて、とことん驕っていくまでの物語です。
始めの方に、
天皇家と平家と源氏の略図があるのですが、
それを取り巻く藤原氏がやたらめったら出てきまして、
とりあえず、脳内大混乱を起こします。
単純に藤原氏と言っても、
本家や分家など様々出てきて、もうひっちゃかめっちゃかです。
読みつつ、メモ魔になることをオススメします。
終始二局に分かれて対立するので、相関図的なものを作ると良いと思います。
とにかく、たくさんの登場人物が物語を盛り上げます。
その中で、平清盛が勢力を拡大していくわけですが、
僕がこの小説で好きなのは、
誰か一人が歴史を作っていったというわけでなく、
いろんな人が絡み合って、結局こんなんになっちゃいました、
という少し冷めたというか、とても客観的な視点で描かれている点です。
巨人よりロッテの戦い方が好きなのと同じです。
たまたま清盛が4番になりましたよ、というような印象なんですよね。
院政→保元の乱→平治の乱→鹿ケ谷の陰謀→治承三年の政変
と、怒涛のような出来事が続くのですが、
一人の人物の視点からだけでなく、あらゆる人物の視点から描かれているのですが、
あっという間の出来事に感じます。
ある人物が権力を持って、
それに不満を持ったある人物が次に権力を持って、
さらにそれに不満を持ったある人物が権力を持って、
まったく懲りないですよ、人間は。
自分も現代社会のその一角を担っているにも関わらず、
自分がまるで神になったかのように、
栄枯盛衰を客観的に笑ってしまいます。
だから歴史は繰り返すんでしょうね。
「藤原信頼、バカだな~w」とか思いながら、
自分もそんなことやってるんでしょうね。
1000年も前の出来事に共感できる部分が、また面白いところですよ。
「歴史上の人物はスゴイ人!」と学校で教えられますが、
スゴイと全く共感ができないんですよね。
共感できないということは、参考にしようがないんですよね。
「院政を行った後白河天皇は源平勢力を巧みに操り、朝廷の権力を維持した。」
よりも、
「後白河天皇は大好きな歌(今様)を歌いすぎて、喉を3度つぶしたことがある。オールもしたかもね」
の方が、やっぱり共感できて興味が湧きますもんね。
そういった、どこか共感する箇所が見られるところが、
この小説の面白みだと思います。
現在、2巻を熟読中です。
源氏が平家に噛み付こうとしております。
何で勝者って驕っちゃうんでしょうね。
平家も、重盛が生きてたら少しは結果が変わったのかしら。
よし、読むぞ!
またね。