お送りします。


あかいらか長谷川が、

戦国時代を描いた小説を、

紹介する企画でございます。


今回紹介する小説はこちら。

国盗り物語〈1〉斎藤道三〈前編〉 (新潮文庫)
国盗り物語〈1〉斎藤道三〈前編〉 (新潮文庫)司馬 遼太郎

新潮社 1971-11
売り上げランキング : 13298


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

言わずと知れた司馬さんの代表作、

全4巻の第1巻です。


(一)が「斎藤道三 前編」、(二)が「斎藤道三 後編」、

(三)が「織田信長 前編」、(四)が「織田信長 後編」になってます。


随分前に一度読んだのですが、

もう一度読み返してみました。


主人公は、

美濃のマムシと呼ばれた斎藤道三で、

現在では父子二代の話と言われていますが、

油売りの商人から美濃一国の戦国武将になった、

戦国三大梟雄の一人です。


1巻は、

油売り以前の浪人時代から、

美濃土岐家の重臣長井家に養子入りするまでが、

描かれています。


出世する度に名前を変え、

1巻では、

妙覚寺法蓮坊、松波庄九郎、奈良屋庄九郎、山崎屋庄九郎、西村勘九郎、長井新九郎と、

名前を変えていきます。


小説内では、

ど真っ黒な道三には描かれてないので、

出世と言えばそうなんですが、

ほとんど乗っ取りに近い形で出世していきます。


そこの巧妙さや周到さがわくわくします。

いかに周りに敵を作らずに出世していくのか、

いかに正当に出世するかに、

重きを置いて行動していきます。


それがうまいことうまいこと。


頭も良いし、槍働きもできるし、

俺もこんなんだったらなと思うのですが、

まず槍的な格闘技的なものが皆無だからダメかと、

小さい頃の習い事がバイオリンだったことを悔みます。


そして、

時々司馬さん特有の、

ちなみにコーナーがあります。


随分前に読んだ際は、

何だこの知識自慢は、

と生意気にもディスっていた気がするのですが、

いろいろ知った上でもう一度読むと、

最高の脱線でたまりません。


これが新しい発見というやつなのでしょうか。


一般的に、

歴史小説と言えば、

司馬遼太郎が第一に挙げられますが、

初めて歴史小説を読むとしたら、

別の本が良いかなと思います。


さて、

概要しか覚えていないので、

2巻以降が楽しみです。




またね。


国盗り物語〈1〉斎藤道三〈前編〉 (新潮文庫)
国盗り物語〈1〉斎藤道三〈前編〉 (新潮文庫)司馬 遼太郎

新潮社 1971-11
売り上げランキング : 13298


Amazonで詳しく見る
by G-Tools