浮世絵太田記念美術館に、
「浮世絵戦国絵巻~城と武将」展を、
見に行ってきました。
原宿駅から、
徒歩2分ほどのところにあります。
無印の裏のあたりです。
江戸時代に描かれた、
戦国武将と城の浮世絵が、
200枚近く展示されていました。
浮世絵のことは、
詳しく知らないのですが、
いくつか目を奪われる作品がありました。
月岡芳年「豊臣秀吉」、
小林清親「大谷吉継」、
この二枚は、
特にかっこよかったです。
何でも、
あるテーマに沿った浮世絵を、
「揃物」(そろいもの)と言うらしく、
この二枚は両方とも、
「月」の揃物でした。
小林清親の方は、
ネットで見つからなかったのですが、
月岡芳年の方は見つかりました。
こちらです。
この秀吉、すごい好きです。
見える湖は、
琵琶湖でしょうか。
ということは、
見える山は、
賤ヶ岳でしょうか、
それとも、
居城である長浜城の、
どこか近くの山でしょうか。
もしくは、
それ以外の風景でしょうか。
想像力を掻き立てられます。
何より、
この朝日が昇る静けさの中、
法螺貝を吹く、
しかも一人で。
典型的な秀吉像でないけど、
秀吉を押さえている感じが、
何だか堪りません。
明るい秀吉の寂しさみたいなのを、
感じ取れます。
しかし、
その表情は確固たるものであるということも、
注目したいです。
この下敷きが欲しい。
そして、
月岡芳年の浮世絵を、
もう一枚紹介しておきます。
だめだ、
見る度に笑っちゃう。
右の人物が、
金吾中納言の呼び名でお馴染みの、
小早川秀秋で、
左の幽霊が、
石田三成の盟友、刑部(ぎょうぶ)の呼び名でお馴染みの、
大谷吉継です。
戦国時代ファンなら、
ああ、あの逸話を描いたのね、ぷぷぷ、
それにしても刑部の幽霊ぷりったら、ぷぷぷ、
と噴き出してしまっていることでしょう。
ああ、だめだ、
見る度に笑っちゃう。
小早川秀秋、
これから驚くところなのかな。
まだ毅然としてるもんね。
あれ、何か後ろに気配感じるな、何だろう、
の瞬間だもんね。
後ろ見たら、
大谷吉継がいるんだもんな。
というか、
幽霊となった大谷吉継に驚くというか、
この幽霊がいたら、
ただただ驚くもんね。
誰が幽霊なのか、
という焦点がまったくないもんね。
おもしろ。
どんな逸話か気になる人は、
「小早川秀秋 狂死」で、
検索してみてください。
ああ、やっぱり、見る度に笑っちゃう、
刑部と金吾の温度差。
ちなみに、
展示は27日(日)までです。
アクセスが良いですから、
行ってみてください。
またね。