徳川キラー上田城ツアー。
長野県上田市にある、
真田家の城として著名な、
上田城にツアーしてきました。
最寄りの上田駅に到着すると、
さっそく戦国BASARAの幸村さんが、
出迎えてくれます。
そして、
ロータリーの中洲には、
銅像の幸村さんが、
出迎えてくれます。
右を見ても六文銭、
左を見ても六文銭、
上田に住めば、
いつでも三途の川を渡れます。
さて駅から10分ほど歩くと、
上田城に到着です。
上田城といえば、
真田家が二度に渡って、
徳川家の大軍を撃退した城として、
とても有名です。
ともに指揮をとったのは、
幸村の父、
真田昌幸です。
ここでは幸村は、
そんな活躍してないんですね。
さて、
まず出迎えてくれたのは、
本丸櫓門です。
結果からいうと、
ここが一番の見所でした。
ここから見てしまうと、
尻すぼみ感が半端ないです。
上田城は、
映画「サマーウォーズ」の元になっていますから、
この櫓門は観たことある方が、
多いかもしれません。
左に見える南櫓と右に見える北櫓は、
当時からのもので、
中央を通る櫓門は復元されたものだそうです。
この櫓門と櫓2棟から、
当時の頑強さを感じ取れます。
観光者用のパネルがあったので一枚。
鳥居元忠、推参なり!
この角度いいな、
あらゆるものの奥行きが出ている感じが。
本丸の中には、
真田神社があります。
!?
観光産業の現実を垣間見ました。
さらにそこには、
絵馬がたくさん掛けてありました。
写真を載せたいのですが、
個人的なものだと思うので、
ここでは控えますが、
絵馬の内容は、
二次元の世界の住人たちが、
その筆を競っているものが大多数でした。
それもある意味、
かなりの見どころです。
どんな絵馬があるのか、
現地で確認してみてください。
神社の奥には、
真田家の隠し逃げ穴、
真田井戸があり、
さらにその奥には、
西櫓があります。
この櫓もまた、
当時からのものらしいです。
木の素材感が感じられる櫓は、
人がそこにいたんだという、
雰囲気を感じ取れる気がして、
ぼくは好きです。
四角い本丸をぐるっと回ると、
周囲は濠がはられていました。
写真は本丸の、
東北の方角の角なのですが、
角が削られているのが、
おわかりでしょうか。
東北の方角は鬼門とされ、
縁起が悪いものでした。
その縁起悪さをどうしたら取っ払えるのか、
何をしたらセーフになるのか、
昔の人は勝手にこう決めました。
角を削ったらセーフ!!
これを入隅(いりすみ)と言います。
家相学からの観点らしいです。
お城に行った際は、
東北の方角の角を確認してみてください。
きっと角が削られているはずです。
さて、
存在感のある櫓と櫓門はあったものの、
何だか不完全燃焼なお城でした。
頭をぽりぽりかきながら歩いていると、
二の丸の東側の掘底を歩けることに、
気がつきました。
当時はもっと深く、
広かったのでしょうか。
こういった、
静けさと緊張感のある遺構の方が、
日常から外れることのできる、
良い手段となります。
少しテンションが上がりまして、
そのまま堀底を抜けると、
城下の南側に出ました。
上田城は、
南側以外は堀を擁していますが、
南側はそうではありません。
南側は自然の要害を、
そのまま利用しています。
尼ヶ淵といって、
ほぼ直角に近い崖を形成しています。
それがこちら。
石垣で全部覆うわけでもなく、
所々はそのまま淵を利用しています。
良い静けさと緊張感です。
良い景色ではあるのですが、
周りがガッカリ感満載だったので、
そのギャップでさらに良く見えました。
周りがあんまりの子ばかりだったから、
普通の子がかわいく見える状態。
そして、
その淵の下から見上げる、
先ほどの南櫓と、
その反対側にある西櫓。
淵は広場になっていて、
そこから眺める上田城は爽快です。
お見逃しなく。
全体的に、
現在の雰囲気に融合してしまっていて、
あまり城を見たという感じはしません。
当時からの櫓でさえ、
これ復元かな、
と思ってしまいます。
それを払拭してくれるのが、
尼ヶ淵からの眺めかな、
と思います。
上田城へお寄りした際は、
信州清酒「上田城」をお忘れなく。
まろやかでおいしいです。
一緒に、
小諸城や荒砥城も、
行ってみると良いかもしれません。
またね。