お送りします。






あかいらか長谷川が、




戦国時代を描いた小説を、




紹介する企画でございます。






読者の方からは、




無駄にパケット料金がかかると、




大好評です。






今回紹介する小説はこちら。




忍びの国 (新潮文庫)
忍びの国 (新潮文庫)和田 竜

新潮社 2011-02-26
売り上げランキング : 121574


Amazonで詳しく見る
by G-Tools



映画化される、




『のぼうの城』の著者、




和田竜さんの小説です。






場面は、




1579年天正伊賀の乱、




織田信雄vs伊賀忍者軍の、




大合戦です。






主人公は、




誰だったんでしょうか。






挙げるとしたら、




伊賀の忍者数人、




といったところでしょうか。






『のぼうの城』とは違って、




主人公という人は、




いなかったように思います。






売り出し方が、




織田信雄vs伊賀忍者衆、




だったので、




単純に、




多勢に無勢の中、




伊賀忍者が忍術を使って、




信雄軍を翻弄する、




みたいな展開を、




予想したのですが、




結構違いました。






一つの大きなテーマに、




伊賀忍者衆の心の動きが、




あったように思います。






てっきり、




伊賀忍者衆は、




一枚岩で戦うのだろうと、




勝手に思っていましたが、




そうはならない展開になっています。






同士討ち、裏切り、逃散などが、




描かれていて、




いい意味で違和感がありました。






また伊賀忍者衆の心の動きだけでなく、




織田信雄とその重臣たちの動きも、




しっかり描かれています。






個人的に、




信雄の描き方が好きでした。






ボンボン武将の苦悩の描き方が、




とても好きでした。






忍者を扱う小説だと、




非現実過ぎることが、




多々あるのですが、




この小説は、




そのリアリティを失わずに、




物語が展開されています。






クライマックスは、




もちろん天正伊賀の乱です。






とてもスリリングな展開に、




なっていくのですが、




ここら辺で気づき始めるかもしれません。






あれ、これ、のぼうの城と同じだな、と。






同じ人が書いているから、




同じ展開になるのは納得なのですが、




戦闘シーン描き方とかの、




戦闘での武将の心情とか関係性とか、




何かその似てるんですよね。






まあ、そりゃ似るか。






『のぼうの城』と同じように、




登場人物の一人一人が、




軽快に描かれています。






小説で描かれていることが、




頭の中で映像化されるようで、




読む人それぞれが、




この役はこの役者だなと、




演出家目線で読むことができる、




そんな小説です。






読んだ際には、




独自に配役をしてみると、




一層楽しめるかもしれません。












またね。




忍びの国 (新潮文庫)
忍びの国 (新潮文庫)和田 竜

新潮社 2011-02-26
売り上げランキング : 121574


Amazonで詳しく見る
by G-Tools