近所のねぎ農家にインタビューしに行くという課外授業がありました。
その授業は、
楽しみ、しっかり勉強してこよう、というものではなく、
めんどい、だるい、とかいうものでした。
農家に着いて、見学して回って、インタビューが始まりました。
何を育てているのか、
どれくらい農家をしているのか、
など、小学生が思いつくような安易なインタビューでした。
農家の方は、60前後の髪の薄い車だん吉さんのようなおじいちゃんでした。
そんな安易な小学生のインタビューだったのですが、
その方は非常に真剣に話をしてくださいました。
農家の現実、農業の厳しさ、農業の未来…。
僕たちは、めんどい、だるい、とかいう姿勢を反省し、
もっと質問したくなりました。
ねぎを育てる上で大事なことは何ですか。
それは、自分の家族、子供のように愛情をもって育てることだよ。
なるほど。
さっき、農業の未来のことを話していただきましたが、
だん吉さんはやはりお子さんに農家を継いでほしいですか。
いや、俺は子供いないよ。
妻もいないし。
あ、ごめんなさい。
ねぎ農家ってことなんですけど、おすすめのねぎを使った料理ってありますか。
いや、俺ねぎ食えないからわかんねぇ。
あ、ごめんなさい。
農家って大変なんですね。
だるい。
またね。