はい、どーも(・ω・)/
作ってた新顔が、あらかた仕上がったので、楽器屋デビューしてみました。
今回はPRSまともに弾いた事無かったので比較試奏してみたけど、
よくプロもステージで使っている事も多いギターなだけに、作りは大変キレイですな。
今回試奏したのはこんなモデル。
赤いのは今回持ち込んだお手製のカスタム。
塗装から材の調整、電装系まで殆ど調整しまくったので、非常に仕事をした固体ですな。
豪速に飛ぶマッチョ野郎的な攻撃的鳴りっぷりで、抜けまくるのが特徴。
ピッキングのストロークで
オラーーー!o(▼皿▼メ)
っとミットをパンチするような気合が入り
ぬおおっ!(*`∧´)m
っとソロやチョーキングに全神経を集中して操るのが醍醐味か。
40万のPRS custom24 よりもハイスピードで豪快に音が抜けるので
楽器屋の兄ちゃんにえらく褒められた(笑)
(かなり高価な機体だと信じておったが、素性は一応濁しておいた)
■”音が出る”楽器と、”聴かせる”楽器はちがう
とはいえ、PRSにもちゃんと独自の味はあるし、全くお手製のギターとは
まるで音の趣向が異なるので、単にどちらが良いとは言えない。
これも楽器特有の悩みでもある。
高い安いで判断できる部分もあるが、そうでない部分も案外多い。
経験の浅い人は金額で判断しがちですが、狙う音やジャンルによっては
今回のストラト系の方が合う場合もあるし、PRSの方が合う音楽もある。
更にいえば、持っているエフェクターやアンプでも評価は割れる。
これって、
フランス料理がいいか、日本料理がいいか
というような議論に近いかもしれませんな。
味付けも食材すらも全く異なるものを、強引に同じ土俵に並べても
比較はできるかもしれませんが、そこにあまり優劣的意味は無いですよね。
Aがいいと言っても、必ずしもBの替わりの仕事が出来る訳ではない。
逆もまたしかり。
しょうゆが万能調味料といっても、全世界の料理に合うわけじゃない。
得意分野や味が異なるので、多くの場合はそれぞれの個性を認めて
そういうのは使い分ける様な方向に大体収まるのである。
ところが・・・である。
世の中には更に
エクストラステージ
なるものが大体存在するものである。
もちろん、音楽にもあるのだ。
色々と経験してきてみると感じるけど、ギターなどでは40万も出せば
おおよそ殆どのメーカーの量産最上位クラスのモデルが購入できると思う。
今回のPRSのモデルもそういった価格帯などの中の立派な出来の一つ。
十分良い音で音楽を表現出来るクオリティがある。
でも、個人的にはこのクラスが本当の意味での始まりで
終わりではなく、エクストラステージの入り口だと思っています。
実際、上記の高級機ってプロなんかも使うようなグレードではありますが
このまま使う事も予想されますが、プロって秘密のレシピがあるというか
より自分の趣向にフィックスさせて、エクストラ要素を持たせた人が
実は多い気がしていますな。
更に改造したり、システムのどこかに何らかのスパイスや独自のメーカー試作を
コッソリと組み込んでいたり。
まさに市販汎用品以上の性能を持たせた、新種がウヨウヨいるような
パッと見、予測できない秘境のジャングルみたいな、深い深い世界がある。
そういったエクストラステージ品は、ごくたまに遭遇しますが、
市販品を超えて、音の表現が非常に芸術的で、出てくる音が音楽として
完成度が高いというか、鳴らすだけで極上のフレーズが聞こえてきたりする。
これ、意外と凄い事で、普通は音楽になるようにあの手この手で
料理してごまかして、ようやくそれなりの音になるのに
エクストラものは、ただ鳴らすだけでそれが高度に実現してるという訳。
芸術的で、一発で音楽としてアピールしてくる個性。
実は、それこそが難しいんですよね。
音楽家には、そういう固体に出会える事が音楽人生での幸せみたいなとこがある。
で、その価値は、もう正直値段で計れるような感覚から徐々に離れる気がします。
一応、取引する場合は、値段はそれなりに付くのかもしれませんが
30~40万以上の世界となると、一種独特の価値観が支配している
所に入っていて、指標の無いやり取りをしているように、傍から見て感じますね。
一本150万くらいするようなギターが出るのも、それが持つエクストラな魅力が
あるからだろうと思う。
もしかすると、人によってはPRSと今回の黒幕が仕上げた
音抜けとキャラを天秤にかけた場合、同じ40万なら実用性で黒幕のギターを選ぶ人も居そうな気がする。
今回、仕上がり具合を見るために試奏に赤いギターを同席させましたが
改めて個性の重要さと、音楽としての完成度。
そして、それらを実現させるエクストラ要素について考えさせられましたな。
加えてアートの世界には、独特の評価基準があるんだよなーと再確認した試奏だった。
やはり、新しい刺激はいろんな事を気付くキッカケになりますな。
作ってた新顔が、あらかた仕上がったので、楽器屋デビューしてみました。
今回はPRSまともに弾いた事無かったので比較試奏してみたけど、
よくプロもステージで使っている事も多いギターなだけに、作りは大変キレイですな。
今回試奏したのはこんなモデル。
PRS
- 【 PRS Custom24 2014 】
黒幕はいわゆるストラト系のボディシェイプを好んで使うんだけど
PRSは明確に独自性のあるコンセプトで作られたメーカー^ですな。
本体構造はSGとかレスポールに見られるようなネック接合と、3対3のペグ位置。
そしてあの丸い形状にレスポールみたいなアーチ型の3次元的な立体構造。
マホガニーバックにメイプル貼るという
”まんまレスポールがベース”
みたいな所があるが、ストラトに類似したトレモロユニット乗せてるタイプ。
いわゆるエレキの歴史を学んだ人間が、良いとこ取りしたような発想ですが、
こちらはどちらかと言えばギブソン系を色濃く残したような音と質感です。
故に、比較対象としてレスポールが引き合いに出される事も多いです。
このクラスは流石にキレイに作っていますが、立体的な構造という事もあって
少しコンポーネント系としてはこちらにしか無い形状で、オンリーワンな雰囲気がありますか。
実際PRSはドライだけど柔らかめの音で、今回持参したストラトシェイプの
メイプルネックフロイドローズとは対照的でしたな。
音自体はモデルによりピックアップなどが異なるんで、このモデルに限りますが
ピックアップがこれまでのものと違ってアメリカで作られた新型の59/09のようです。
PRSは動画でもよく演奏が見つかりますが、やや腰の高い高域の抜けが良い
印象でしたが、実際弾いてみるとレスポールに比べて低域は控えめ。
その分バランスは高域側にシフトしているため、音抜けは良いですな。
音色こそ違いますが、帯域バランスはどことなくsuhrのような印象も。
独特なんですが、カラッとしたサウンドの後ろにホワッとしたマホガニーの暖かい
音が浮遊しているような独特の音でしたね。
潤いがあるというタイプではなく、あくまで暖かい乾燥音というイメージですな。
アメリカの録音物や、鳴り物のイメージど真ん中のような印象がありますか。
この音はPRSにしか出ないタイプのトーンかと思う。
(最も近い雰囲気の音というと、メサブギーの音にどこか近い気がする。)
加えて、このボディの大きな利点として
”チョーキングの表現力が高い”
という特徴があるんですな。
ストラト系のスコッとストレートに引っ張り上げるような表現と違って
色気があるというか、数段上のより細かい動きを音に返す懐の広さが特徴。
レスポールやSGもこの手のタイプ。
知り合いにヤラシイくらいこのチョーキングを決めるプレイヤーがいるんだけど
このタイプのギター持たせると、もう水を得た魚のようにウネウネし始まりますが
そのプレイはこのジャンルのギター所有者ならではの癖かもしれない。
(その彼はレスポールが長かったためか、鳴らし方が体に染み付いてた)
モダンなサウンドを好む方は、ストラトシェイプ以外の機種として一度触ってみる
価値がある音とデザインかなと思う。
PRS Custom24 2014/VI エレキギター 【ポールリードスミス(Paul Ree... - ¥397,440
- 楽天
”本当に良い楽器は、音楽的表現の完成度が違う”
赤いのは今回持ち込んだお手製のカスタム。
塗装から材の調整、電装系まで殆ど調整しまくったので、非常に仕事をした固体ですな。
豪速に飛ぶマッチョ野郎的な攻撃的鳴りっぷりで、抜けまくるのが特徴。
ピッキングのストロークで
オラーーー!o(▼皿▼メ)
っとミットをパンチするような気合が入り
ぬおおっ!(*`∧´)m
っとソロやチョーキングに全神経を集中して操るのが醍醐味か。
40万のPRS custom24 よりもハイスピードで豪快に音が抜けるので
楽器屋の兄ちゃんにえらく褒められた(笑)
(かなり高価な機体だと信じておったが、素性は一応濁しておいた)
■”音が出る”楽器と、”聴かせる”楽器はちがう
とはいえ、PRSにもちゃんと独自の味はあるし、全くお手製のギターとは
まるで音の趣向が異なるので、単にどちらが良いとは言えない。
これも楽器特有の悩みでもある。
高い安いで判断できる部分もあるが、そうでない部分も案外多い。
経験の浅い人は金額で判断しがちですが、狙う音やジャンルによっては
今回のストラト系の方が合う場合もあるし、PRSの方が合う音楽もある。
更にいえば、持っているエフェクターやアンプでも評価は割れる。
これって、
フランス料理がいいか、日本料理がいいか
というような議論に近いかもしれませんな。
味付けも食材すらも全く異なるものを、強引に同じ土俵に並べても
比較はできるかもしれませんが、そこにあまり優劣的意味は無いですよね。
Aがいいと言っても、必ずしもBの替わりの仕事が出来る訳ではない。
逆もまたしかり。
しょうゆが万能調味料といっても、全世界の料理に合うわけじゃない。
得意分野や味が異なるので、多くの場合はそれぞれの個性を認めて
そういうのは使い分ける様な方向に大体収まるのである。
ところが・・・である。
世の中には更に
エクストラステージ
なるものが大体存在するものである。
もちろん、音楽にもあるのだ。
色々と経験してきてみると感じるけど、ギターなどでは40万も出せば
おおよそ殆どのメーカーの量産最上位クラスのモデルが購入できると思う。
今回のPRSのモデルもそういった価格帯などの中の立派な出来の一つ。
十分良い音で音楽を表現出来るクオリティがある。
でも、個人的にはこのクラスが本当の意味での始まりで
終わりではなく、エクストラステージの入り口だと思っています。
実際、上記の高級機ってプロなんかも使うようなグレードではありますが
このまま使う事も予想されますが、プロって秘密のレシピがあるというか
より自分の趣向にフィックスさせて、エクストラ要素を持たせた人が
実は多い気がしていますな。
更に改造したり、システムのどこかに何らかのスパイスや独自のメーカー試作を
コッソリと組み込んでいたり。
まさに市販汎用品以上の性能を持たせた、新種がウヨウヨいるような
パッと見、予測できない秘境のジャングルみたいな、深い深い世界がある。
そういったエクストラステージ品は、ごくたまに遭遇しますが、
市販品を超えて、音の表現が非常に芸術的で、出てくる音が音楽として
完成度が高いというか、鳴らすだけで極上のフレーズが聞こえてきたりする。
これ、意外と凄い事で、普通は音楽になるようにあの手この手で
料理してごまかして、ようやくそれなりの音になるのに
エクストラものは、ただ鳴らすだけでそれが高度に実現してるという訳。
芸術的で、一発で音楽としてアピールしてくる個性。
実は、それこそが難しいんですよね。
音楽家には、そういう固体に出会える事が音楽人生での幸せみたいなとこがある。
で、その価値は、もう正直値段で計れるような感覚から徐々に離れる気がします。
一応、取引する場合は、値段はそれなりに付くのかもしれませんが
30~40万以上の世界となると、一種独特の価値観が支配している
所に入っていて、指標の無いやり取りをしているように、傍から見て感じますね。
一本150万くらいするようなギターが出るのも、それが持つエクストラな魅力が
あるからだろうと思う。
もしかすると、人によってはPRSと今回の黒幕が仕上げた
音抜けとキャラを天秤にかけた場合、同じ40万なら実用性で黒幕のギターを選ぶ人も居そうな気がする。
今回、仕上がり具合を見るために試奏に赤いギターを同席させましたが
改めて個性の重要さと、音楽としての完成度。
そして、それらを実現させるエクストラ要素について考えさせられましたな。
加えてアートの世界には、独特の評価基準があるんだよなーと再確認した試奏だった。
やはり、新しい刺激はいろんな事を気付くキッカケになりますな。