「Villier-le-Bacle」、「ONLINE CROSS×TALK」アーカイブ映像公開 | Yoshitaka Blog. ~Dancer Life in Amsterdam~

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2005~2009 NY、2012~2014 London、
2016~ now in Amsterdam。
UK Jazz Dance x Japanese Folk Art

2020.11.30にライブストリーム配信を行ったトークイベントのアーカイブを公開しました。

 

2019年フランスのMaison atelier-Foujitaにて行われたダンス公演の模様を追ったYOSHITAKAドキュメンタリーFilm第2弾「Villier-le-Bacle」公開記念イベントとしてアムステルダム〜京都〜秋田を結んでのクロストーク。

 

ゲストはニッポン画の山本太郎先生と、幻の藤田美術館の再現CG等を製作された込山敦司先生。司会は秋田のアナウンサー相場詩織さん。お二人と対談するのは初めて秋田の行事を踊った2015年から5年振り。それぞれの専門分野の目を通して秋田の行事を語るのはとても面白く、刺激的で、本当に楽しい時間でした。

相場さんの司会も的確、絶妙で、時間通りといっても15分オーバーでちゃんと終われたのはその仕切りのお陰です。

 

放送終了後もなかなか話は尽きず、放送を支えてくれた森川さん、近藤さん(映画の監督、プロデューサーでもある)や、相場さんの衣装協力をしてくれた呉服やまだいの和幸さん、女将さん、見学に来ていた魁新報の安藤さんにも画面越しに会えたのもとても嬉しかったです。

 

イベント後からはYOSHITAKA SUZUKI YoutubeチャンネルにてドキュメンタリーFilm第2弾「Villier-le-Bacle」も公開開始しました。

 

 

 

 

 

《回線トラブルのため前半部分お聴きにくい個所がございます。ご了承ください。》

 

今回のイベントでは事前に質問を募集しました。

トーク内では一つしか答えられませんでしたが、終了後に送られてきた他の質問を頂いたのでここで答えさせて頂きます。

 

1——————

コロナ禍のなか、
ダンスの練習はマスクをつけて行うのでしょうか?
だとすれば、かなりキツイですよね?
秋田市/40代/男 より

 

A.

現在オランダは部分的ロックダウン中で、普段自分がトレーニングを行うジムはオープンしていますが、

出入する時はマスク着用が必要です。ただし運動中はマスクを外してOKなのでマスクを付けてダンスする事はありません。

マスクをして踊るのは確かに大変だと思います。

 

 

2——————

・中学、高校の同級生たちとは異色の世界でのご活躍だと思いますが、秋田のお友達と連絡をとっていますか?

どんな反応ですか?

・秋田はきりたんぽ鍋が美味しい季節です。

秋田のものをそちらで食べることはできますか?

 

A.

同級生が今ドイツでプロのダンサーとして活躍していて、とても刺激をもらっています。あとは最近他の同級生がアムステルダムに駐在で来ていると知り、ロックダウンが解除されたら一緒に飲みに行くのを楽しみにしています。

きりたんぽ良いですね!子供の頃はあまり何とも思わなかったのですが今はとても食べたくなります。秋田のものをこちらで食べる機会はないですが、一昨年と昨年の公演では秋田の企業から協賛としていぶりがっこと日本酒を送って頂きお客さんに振る舞い、自分もとても美味しく頂きました。

 

 

3——————

コロナ禍で何かと不自由になってしまった今年ですが、
モチベーションや体のコンディションを保つ為に特に心がけている事はあります
か?
また、最近ハマっている事、物などあれば教えてください

 

A.

コロナ禍でロックダウンになり家からほぼ出られないという状況になった時、まず自分の体と心の両方を健康に保つ事を最優先事項にしました。そのために部屋の中で出来るトレーニングを毎日行いました。具体的にはストレッチ、体幹トレーニング、呼吸トレーニング、バレエ(オランダナショナルバレエYoutubeレッスンを観ながら)、即興練習などです。ただし壁の薄いアパートなので階下から苦情が来ないように足音が極力出ないように。あとはストレスを溜めないように好きな映画や動画を観たり、Kindleで本を読んだり、ギターを弾いたり、歌ったり、近くの大きな公園に散歩に行ったりします。今はまだ閉鎖されていますがジムでトレーニング後に入るサウナでの温冷浴も大切なルーティーンです。あとは栄養バランスを気にしつつ、食べたいものを好きなだけ食べ、たくさん寝ます。

コロナ禍は世界的なダンスカンパニーやバレエの公演がYoutubeなどで時々限定配信されているのでそれを見たり、最近だとマウリッツハイス美術館のギガピクセルツアーでフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」などを間近に鑑賞出来たのに感動しました。

 

 

4——————

コロナの影響で大変だと思いますが、現在はどのような活動をされているのでしょうか。
また日本で拝見できる事を楽しみにしています。

 

A.

今年はオランダ国内であった小さなイベントなどに呼ばれて少し人前で踊ったくらいで、

11月に予定されていたポーランド公演も延期になり、ついにオランダを出る機会はありませんでした。

あとは週2回オンラインでダンスワークショップを行っています。

来年は今年やれなかった分も含めて色々活動出来る様、準備していきたいと考えています。

 

 

5——————

◎ YOSHITAKAさんのパフォーマンスに対しての、ヨーロッパの方の反応はどのようなものでしたか?

◎なぜ、オランダアムステルダムを拠点に活動することになったのでしょうか?

◎コロナの影響で、ライブパフォーマンスなどいろいろなことが厳しい状況かと思いますが、

 これからどのようなことに取り組んでいかれますか?

 

A.

フランスで踊った時の反応は色々感じとって頂けた感触がありました。具体的には今回公開したドキュメンタリー映画第2弾を観て頂けたらわかりやすいと思います。オランダを選んだのはヨーロッパ内で一番簡単に就労ビザが取得出来るからです。コロナの状況をみながら人が集まれる、移動出来る様になるならばまた公演やワークショップなどを行い、難しければオンラインで出来ることを模索しながら、自分の踊りを通じて秋田を世界に発信する活動を行っていきたいと思っています。

 

 

6——————

●今後の展望はどのようにお考えでしょうか。
●今年はコロナで外出できない日々が続きましたが、どのようなスケジュールで過ごされたのでしょうか。
●ダンスだけで生計はたてられているのでしょうか。例えば教室みたいなこともなさっておられるのでしょうか。
●そろそろご両親も高齢だと思いますが、介護の問題などはどうお考えでしょうか。

 

A.

来年はコロナ状況をみながら可能なら日本に一時帰国して活動出来ればと思っています。

ジムも閉鎖されていた時は自宅で、今はジムでトレーニングを毎日行っています。それ以外はストレスを溜めない様に好きなことをして過ごしています。

今は週2回オンラインでダンスワークショップを開催し、それで生計を立てています。

親は今は元気ですがいつ何があるかわからないので家族とは常に相談、連絡を取るようにしています。

 

 

7——————

今回のオンラインクロストークを機に、「冬の秋田の行事」を観させていただきました。

続編の方も是非拝聴したいと思います。

YOSHITAKAさんが「秋田の行事」を踊るに当たって、一番インスピレーションを受けるのはどういった部分でしょうか。

秋田の行事を回って、人、もの、伝統や歴史、場所など、様々感じることや思うことがあったかと思います。それらすべてをひっくるめて、完成したものとは思いますが、その中でも、特にこういった部分が、というものがあれば、お聞きしたいと思っております。

是非ご一考いただけますと幸いです。

 

A.

この質問はトーク内でお答えしたものですが、いまいち自分の思考が、言葉がまとまらず申し訳ありませんでした。

改めてお答えすると、秋田の行事の壁画全体から様々なインスピレーションをもらいますが、あの時質問を聞いて頭に最初に浮かんだのは「手」でした。例えば秋田音頭を踊って顔にかざした手はとても印象的でそこから仙北歌踊団の秋田音頭の踊りの手を習う事に繋がり、秋田の伝統的な踊り方が今の自分の踊り方、表現に大きく影響を与えています。