先日、仕事の合間に国分寺のタイ式マッサージ屋さんに行って来ました。
先月リラクゼーションというのを初体験し、マッサージに興味を持ったというのがひとつ。もうひとつは腰が悲鳴を上げているので一秒でもいいから楽になりたいという思いから足を運んだのでした。

前回の所でもよかったのですが、この「タイ式」というエキゾチックさに惹かれて今回のところを選びました。ネットで知り、昼ごろ電話で予約しますと、女性の声で「夕方は予約でいっぱいなのですが、今これからなら空いていますよ」と仰います。仕事が忙しくて二日間ほどお風呂にはいっていなかったので、相手にくさい思いをさせてはいけないと思い、「あ、じゃあこれからお風呂はいってから行きます」というと「ぶっ、そんな気を使われなくても結構ですよ~」と笑われました。「ぶっ」て。このお姉さんのツボがわかりません。


そんな感じで足を運びますと、ドアを開けたら異国情緒溢れるインテリア。なんかヒーリングっぽい南洋の音楽が流れいてお香の臭いもします。「すみません、予約していた榎本ですが」というと受付の若くて綺麗なお姉さんが「承っております」とニッコリ。奥へと通されました。板間に布団が敷いているだけの薄暗い個室(カーテンで区切られてるだけ)の場所に案内され、「こちらで着替えてお待ちください」と言うので薄いTシャツと綿のパンツに着替えて待ってましたら、登場したのがさっきの受付の綺麗なおねいさん。「本日担当させていただきます○○と申します」と深々と頭を下げられました。普通に受付のおねいさんと思っていたのでこちとらびっくりです。


まずは足浴といって、お湯の中に足だけ浸けて5分間温めました。これってこの季節には気持ちいいサービスなんだろうな、と思うのですが残念ながらお風呂上りの僕には既に身体がほかほかしており、そんなに気持ちのいいものではありませんでした。その間店のシステムなどの説明をうけて、最後に誓約書にサインをお願いされました。形式的なものなんだろうなぁと思ってさっと読むと、「当店は風俗店ではございませんので、性的なサービスは一切いたしておりません云々」の文字。サインをしながら哀しい思いがしました。形式的とは言え、こういう当たり前のことを書いているというのは、勘違いしている客が実際にいるからで・・・きっと過去にはマッサージ師さんたちが不快な思いをされたのだろうなぁと思うと胸の痛む思いです。(想像にすぎませんが)


いざマッサージが始まりますと、「これが女性の力か!」というくらいすごい勢いで押されたり引っ張られたりねじられたり。ツボ押しと揉み解しとストレッチの三段攻撃です。びっくりしたのはマッサージ師さんが、ほとんど全身をつかってマッサージされるその姿勢。これがタイ式というヤツでしょうか。たとえばうつ伏せになっている僕にガバっと跨るカタチで、腕で身体を支えて両膝で臀部から太ももをマッサージしたり、腰と足を曲げるストレッチの際には僕の足の裏をマッサージ師さんの腰にあてて身体をねじったり、上半身を引っ張られるときは腕を持たれるのですが、「私の二の腕を掴んでください」といわれるような塩梅です。「こ、、こんなにマッサージ師さんと密着するのか!」と高鳴る鼓動を感じつつ驚きと戸惑いの中で、誓約書の意味をあらためて思い返してました。なるほど誓約書、必要です。


「どういう方がよく来られるんですか?」と聞いてみると、「中高年の男性の方が多いですね~。けどカップルで来られる方とかもいらっしゃるんですよ」とのこと。なるほどなぁ・・・後者は理解に苦しみますが前者は納得、よく理解できます。さもありなん、言い得て妙といった具合です。

それはさておき、腰の具合を聞くと、「腰もそうとうキてますが、お客さん、肩と腕がものすごいですよ!」といいます。たしかに腕は酷使してますが、僕は不思議と肩こりなどの自覚症状が全くといっていいほど無いんです。それを告げると「えぇ!?こんなにガチガチに凝ってるのに自覚症状ないんですか?不思議ですね~」と驚かれました。とりあえず重症なのは腰ではなく肩と腕のほうらしいです。


60分で6,000円と安くはなかったのですが、終わってみてたしかに楽になっているような気はしました。筋肉がほぐされて間接に潤滑油が塗布された如く軽くなっています。最後にハーブティーのサービスがありました。ほどよく熱く、飲み応えがありました。


寒風吹きすさぶ中、あったまった体に風を受け、「月一度くらいのペースで来るのもアリかな」と思いながら自転車を漕いで帰路についたのでした。


以上、ドキドキ☆タイ式マッサージ初体験記でした。(←なにそれ)