動画

「校長先生とクジラ」

これは、ほのかなタッチの彩色でくりひろげられる、
環境問題を考えた山村浩二監督のアニメです。

校長先生の子どもの頃は、飢えをしのぐために、
当たり前のように食べていたクジラですが、

捕鯨 を目にした時の繊細な記憶が、

校長先生にとってみれば、

年をとっても忘れられなかった心の痛みになっていたのでしょう。

これは校長先生の追憶の形からはいった物語なのですが、
それが現代にまでつながっていて、

浜に打ち上げられたクジラを、

必死に救おうと走り出す校長先生と、

それをみかけた子どもたちによって、

クジラは再び大海へと戻ることができました。


私は,そんな結末をみた時

なぜかとてもほっとしました。


今でこそクジラを食べるなんて考えられないことですが、
戦後の混乱期や、長く貧しい時代には、
クジラによって、すいぶん日本人の命を助けられたと聞きます。
だからこそ、「クジラにありがとう!」という題名が、
このアニメにはつけられているように思います。

でも、長い間、そうやって捕鯨 によって 乱獲され、
ずいぶん数もへって、クジラの保護が叫ばれるようになると、
それは、きっとクジラだけの問題ではなく、
地球全体の生態系にも影響を及ぼしています。

クジラの、たったひとつの命を助ける、
校長先生と子どもたちの姿の中に
環境に対する、とても大切なメッセージが含まれているような、
そんな気が私にはするのです。

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